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創建50周年――金正日総書記が指導する共和国

第1部 経済(下)


実現の保証/潜在力生かし自力更生で

継承された江界精神

 現在の強行軍の目的である経済問題解決のために、共和国では生産を正常化するとともに食糧問題を解決していく具体的な対策を講じている。ではそれを実現するための保証はどこにあるのか。

 労働新聞によると、4月20日の共和国創建50周年に際した朝鮮労働党中央委のスローガン提示後、平壌市を皮切りに、スローガンを貫徹して社会主義建設で一大高揚を呼び起こすための各道・直轄市の市民大会、人民武力部軍人集会が一斉に開かれた。その中で慈江道のみ大会は開かれていない。慈江道ではすでに金正日総書記の現地指導(1月16〜21日)以降、社会主義経済建設の一大高揚を起こすための土台を整えたことで、「『苦難の行軍』ではなく楽園の行軍を行うようになった」(総書記)のである。

 緊迫した電力問題を解決するために慈江道は、道内各地に中小型発電所を自力で多数建設した。電力問題を解決してこそ、工場をフル稼働させて重工業を発展させられる。さらに農作業に必要な揚水機を稼働させたり、肥料生産を伸ばすことができる。

 総書記が慈江道を訪れて最も大きな力を得るとともに最も満足したのは、同地の労働者階級が発揮する「自力更生の無尽蔵の創造力であった」(労働新聞2月18日付)。

 共和国での自力更生のルーツは、抗日武装闘争時期にある。当時、設備や資材が満足に揃わない悪条件をものともせず、抗日遊撃隊員たちは武器も食糧も自力で解決した。朝鮮戦争停戦後の復興期である50年代には、降仙製鋼所の労働者が抗日遊撃隊員たちに習い、自力更生の模範となった。彼らは自力更生の精神で鋼鉄を増産して千里馬大高揚を起こしたが、こんにち、その精神は慈江道で生まれた「江界精神」として継承されている。潜在力を生かして自力更生の精神で経済建設を推進させることが、大高揚を起こす秘訣と言えよう。

 

言葉でなく実践で

 党中央委スローガンは、「党の路線と政策の貫徹を直接組織し指揮する活動家全員が自らの持ち場を固守すれば、全国の事業がすべてはかどり人民の暮らしが良くなる」としながら、国がいま求めているのは実践家型の活動家であると強調した。

 実践家型の活動家とは、言葉ではなく実質的な成果をもって社会に貢献する人間、実力者型の活動家を言う。抗日武装闘争時代の闘士であり、朝鮮解放後の副首相であった金策氏がこのようなタイプの活動家の典型とされていることから、「金策型の活動家」と呼ばれる。

 労働英雄称号を授与された延亨黙・党慈江道委員会責任書記兼人民委員会委員長をはじめ同道の活動家たちは、党の意図通りに電力問題を解決した。経済分野で成果をもたらすためには、具体的な実績をもって問題にあたらなければならない。それが建国以来かつてない困難な状況を打破するカギである。

 「種をまいて実を収穫することを知る」(労働新聞5月14日付)活動家が、率先垂範の模範を示して突破口を開けば、経済問題は解決され人民生活も向上させることができる。

 最終勝利のための強行軍を力強く推し進め、生産を正常化するとともに食糧問題を解決する保証は、活動家の仕事に対する姿勢を決定的に転換させることと、自力更生の精神にあると言える。(基)