平壌で初の朝米バスケ試合
【1日発朝鮮中央通信】共和国の国家バスケットボール選手団の「ウレ(雷)」男子バスケットボール選手団と米国の大学生男子バスケットボール選手団との試合が5月31日、平壌で行われた。審判は中国の国際審判員が担当。
今回の試合は、米国チームが共和国に来て初めて行うもの。終始白熱したゲームが展開された。
共和国チームは、個人技とボールさばきに優れシュート成功率の高い米国チームに対処するため、15番の李明勲選手の頼もしいディフェンスで相手の攻撃を押さえ、李選手とキャプテンで12番の朴千鐘選手との密接な連携プレーで得点に結び付けた。
李明勲、朴千鐘、朴正男(7番)、朴敬男(6番)の各選手は、米チームのディフェンスを突破してシュートを決め、前半戦を63−43で圧勝した。
後半戦で共和国チームは、巻き返しを図る相手側の攻撃を崩しながら2点、3点シュートを相次いで決めた。結果、127−83で共和国チームが圧勝した。
【注】大学生とは言え米国のバスケットボールチームが親善競技のため平壌を訪れたのは初めて。8月には米国最高レベルの女子大学生バスケットボールチームも訪朝し、共和国女子チームと試合を行うことも予定されているという。注目されるのは、これを周旋しているのがワシントンにある民間団体「サーチ・フォー・コモングラウンド」である点だ。同団体は今年2月、米レスリングチームのイラン訪問競技を周旋した。米国と敵対関係にあるイランのハタミ大統領は今年1月、米CNNとの会見で、政府間対話を含め対米関係改善に前向きな姿勢を示し、文化面の交流から始めようと呼びかけた。その後、実現したのが米アマチュア・レスリングチームのイラン入り。試合会場には星条旗も掲げられ、「レスリング外交」との言葉も飛び出すなど、米・イ関係改善に少なからぬ影響を与えた。米紙USAトゥデー5月25日付によると、同団体のジョン・マックス会長は、米女子大学生チームの共和国招待試合の計画が「米政府とバスケットボール協会の承認を得られることを期待する」と述べ、また国連駐在共和国代表部の李根次席代表も「友好的な雰囲気を醸成するだろう」と語りながら、「招待試合が相互理解に寄与することを希望する」と言及した。