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同胞結婚相談ネットワーク


幸せ願う気持ちで

山形相談所 金重満所長

 山形県は、広さは東京都の4倍、大阪府の5倍になるが、同胞は1000余人ほどが散らばって住んでいるだけで、同胞が多い地方の分会ひとつ分ほどの規模だ。

 そのうえ、民族教育を受けた同胞の多くはすでに共和国に帰国したり、他地方に移り住んでいる。

 だがこれまで、東北各県や北海道で行われた出会いのパーティーに山形の同胞青年が参加し、何組かがゴールインしている事実が物語るように、結婚相談事業の重要さは他の地方と変わらない。

 祖国解放からすでに53年が過ぎた。同胞社会では今や3、4世が主人公となっているが、子供たちや後に続く世代の幸せを願う同胞の心は、今も昔も変わらない。そのことを肝に銘じ、より多くの出会いを生むために、誠心誠意で努力して行きたい。(TEL 0236−22−8712)

 

民族の心守る手助けに

埼玉相談所 李丁順副所長

 民族教育は在日同胞社会の生命水と言われる。

 しかし、教育を通して子供らの民族性を育んでも、成人して互いに結ばれることなしには、同胞社会を受け継いで行く世代が続かないのも厳然たる事実だ。

 朝鮮学校を卒業しても、その後、日本社会に埋もれてしまう青年は多い。また日本の教育を受けながらも民族の心に目覚め、思いをともにする同胞との出会いを待ち望んでいる青年も少なくないだろう。

 私たちの仕事は、民族の心を大事にして生きて行きたいと願う同胞たちを手助けすることだ。そのために、誰もが気軽に足を運べる雰囲気をつくりたい。

 同胞青年たちはまず、目の前にある出会いのチャンスを大事にしてほしい。豊かな人生設計は、良きパートナーがいて描いて行けるものだ。(TEL 048−830−1888)

 

気軽に利用してほしい

栃木相談所 「貞弘所長

 在日同胞社会の歴史は民族性を守る歩みであっただけに、世代交替が繰り返される中で、結婚相談所が生まれて来たのは時代の要求、必然的な成り行きと言える。とくに栃木県のように、同胞数が少ないところでは、相談所が担うべき役割は大きい。

 ただ、切実なニーズがあるとは言っても、待っているばかりでは同胞が頼ってくることはないというのも事実だ。今更ながら、当事者たる同胞青年に積極的に呼びかける必要を改めて感じている。

 利用者を増やすには、何より気軽に相談に来れる雰囲気が大事だが、気軽さは信頼に裏打ちされるものだ。まずしっかりした実績を積み重ねて行くことが大事だと、常に自分に言い聞かせている。

 若い人たちは、自分自身の幸せをつかむためにも、積極的に相談所を利用して欲しい。(TEL 028−633−5418)

 

 

1泊2日のキャンプ

 同胞結婚相談東北センターでは、参加者が互いにじっくり知り合えるようにと、青森・秋田・岩手の県境にある十和田湖宇樽部キャンプ場で、1泊2日の「出逢いのキャンプ」を企画している(表参照)。同センターではとくに、30〜40代の人(婚歴不問)に積極的な参加を呼びかけたいとのこと。