sinboj_hedline.gif (1986 バイト)

祖国平和統一委員会が声明/情勢緊張行為の中止を求める


 祖国平和統一委員会(祖統委)スポークスマンは6月27日、現在、南朝鮮でいわゆる「潜水艇浸透事件」というもう一つの反北謀略策動が繰り広げられていることと関連し、声明を発表した。声明は、共和国は潜水艇が遭難したことについて報道しており、潜水艇が南朝鮮海域で発見されたのならば、当然その状況を共和国側に知らせ、船を救助しなければならなかったと指摘し、南朝鮮当局に朝鮮半島情勢を再び緊張させようとする行為を即時中止するよう求めるとともに、乗組員を救助せず、彼らの生命を失わせた責任の解明を求めながら、遺体と潜水艇の返還を要求した。声明の内容は次のとおり。

 

遺体と潜水艇の返還を要求

 周知のように、共和国はすでに小型潜水艇が東海岸の高城沖で訓練中、思いがけない機械の故障で漂流し遭難したことについて報道したことがある。

 しかし何の根拠もなしに最初からいわゆる「浸透」と断定して騒乱を起こしていた南朝鮮当局者は26日、国防部長官「声明」とか、「調査結果」を発表し、一方的に「対南工作」とか「浸透作戦」、「挑発行為」としながら、事実をわい曲している。

 共和国は、遭難した潜水艇をもって、南朝鮮当局者が繰り広げている反北謀略騒動に驚かざるを得ない。

 共和国は、潜水艇の遭難事実を報道しながら、共和国側の該当機関で遭難した船と船員を探していることを明らかにした。

 南朝鮮当局は、共和国の潜水艇が南朝鮮海域で発見されたのであれば、当然その状況を共和国側に知らせ、船を救助しなければならなかった。

 しかし、南朝鮮当局が何の人道主義的措置も取らず、「浸透」と言い張って共和国に対する反目と対決をあおるのは、故意に朝鮮半島情勢を緊張させるための厳重な挑発としか見られない。

 現在、共和国の主動的な発起と努力によって、北と南、海外の全ての同胞は外勢の干渉と支配に反対し、自主の原則と愛国愛族の旗印のもと、民族の和解と団結のための挙族的な統一運動に立ち上がっており、来る8月15日に板門店で統一大祭典を盛大に開催する準備を進めている。

 共和国は、緊張状態を少しでも緩和し、南北間に協力と交流の道を開こうとの願いから北京での副部長級接触も発起したが、南朝鮮当局はこれを破たんさせ、今回はありもしない共和国の潜水艇の「対南工作」と南朝鮮海域への「浸透作戦」に対して騒いでいる。

 祖統委は、南当局が根拠もなく共和国を挑発し、反北対決騒動を起こしていることを断固糾弾する。

 南朝鮮当局は口では「南北関係改善」とか「交流・協力」を言いながらも、行動では共和国に侵攻するための戦争演習と武力増強に狂奔している。南朝鮮当局者のこのような二重的な正体は、今回遭難した共和国の潜水艇に対する態度に集中的に表れている。

 共和国は、南朝鮮当局が70トンしかない小さな潜水艇を救助せず、「曳航」だといって3日間も引き伸ばしたことに対して理解できず、潜水艇の乗組員が犠牲になったことについても疑惑を持たざるを得ない。

 南朝鮮当局は、当然救助できる共和国の乗組員を救援せず、彼らの生命を失わせたことに対して当然の責任を取り、納得し得る解明をしなければならない。

 南朝鮮当局は、謀略策動で南北関係を悪化させ、朝鮮半島情勢を再び緊張させようとする行為を即時中止し、犠牲となった乗組員の遺体と潜水艇を速やかに共和国に返さなければならない。(朝鮮通信)