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ZOO(ずーっ)となかよし1、2、3/女性同盟兵庫


遊びながらウリマル学ぶ/学齢前児童対象に劇など

 学齢前の児童と、その母親を対象にしたイベント「ZOO(ずーっ)となかよしハナ、トゥル、セッ(1、2、3)―歌舞団のお姉さんとぬいぐるみと遊ぼう」が、兵庫県下の各朝鮮学校学区で行われ、若いオモニらの好評を呼んでいる。

 育児真っ最中のオモニたちが互いに交流する場を設けることで、民族教育の輪を広げて行こうと女性同盟県本部が企画したもの。4月17日に飾磨支部で1回目が行われた後、各地を巡回しながら続けられており、7月14日には北播地域で予定されている。

 イベントでは児童らが、とら、うさぎ、さる、たぬき、ぶたのぬいぐるみを着た兵庫朝鮮歌舞団の団員らといっしょに、劇や遊戯を楽しむ。ぬいぐるみ劇では、子供らが「トッキ(うさぎ)」「ノグリ(たぬき)」「ポム(とら)」など動物の名前を朝鮮語で言ってみたり、歌をうたいながら、楽しく朝鮮語を覚えたりできるよう工夫されている。生まれて初めて朝鮮語を口にする子どもらの笑顔に、目を細めるオモニらの姿も目立つ。

 朝鮮学校幼稚班の児童らが踊りなどを披露する演目もあり、「幼いのに、皆じょうず。やっぱり朝鮮学校がいい」との感想も聞かれる。

 このイベントは、女性同盟本部が近年、地域を拠点にして若い世代の女性を対象にした活動を進める中で練り上げられた。

 地域ごとに行われるこのイベントは、地元の女性同盟支部や朝鮮学校幼稚班に子供を通わせる20、30代のオモニたちが実行委員会をつくり、準備している。

 西神戸・須磨垂水地域のイベント(6月16日、朝銀近畿本店)で実行委員に加わった、西神戸初中幼稚班オモニ委員会の代表、李玉蓮さん(34)は、準備の過程にオモニどうしのつながりも太くなったと話す。「幼い子どもを持つオモニの中でも、とくに私のように他の地域から嫁いで来た人の場合は、そうしたつながりを簡単には作れない。だからオモニどうしが気兼ねなく集まれる場を、今後もつくっていく必要がある」と語っていた。