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四国朝鮮初中級学校で対外公開授業


 四国朝鮮初中級学校で6月21日、第3回対外公開授業が行われ、日本学校の教員と生徒、市民、同胞父母ら160人が訪れた。

 同校では民族教育権獲得のための活動の一環として、まず朝鮮学校を知ってもらおうと、2年前から毎年日本市民らを対象にした対外公開授業を実施してきた。3回目の今回は、朝鮮学校に対する理解を深めようと自ら訪れた人も多く、同校の取り組みが定着しつつあることを実感させた。

 同日は、授業参観はもちろん、生徒たちによる芸術公演、美術作品の展示、少年団委員会と日本の中学の生徒会の懇談会などが行われた。またチェギチャギ、ユンノリ、朝鮮相撲など民俗遊戯をともに楽しむ体験教室も開かれ、好評を博していた。

 同校教員と日本市民の懇談会では活発な意見交換が行われた。2年前の第1回公開授業を契機に結成された「朝鮮学校の処遇を改善する会」の中林重祐代表は「朝鮮学校の問題は日本人自身の問題」として、在日朝鮮人の民族教育権を守るために引き続き尽力したいと述べた。

 この日、学校を訪れた日本市民らは「生徒たちが朝鮮人として堂々と胸を張っている姿に胸が熱くなった」「自国に対する誇りを持ち、文化、伝統を立派に継承しようとしている姿から学ぶことが多かった」などと感想を話していた。