日弁連勧告で講演会/西東京第1初中「保護者の会」
「西東京朝鮮第1初中級学校を後援する保護者の会」(代表=同校教育会の安徳栄副会長)主催の講演会「日本弁護士連合会の勧告が出るまで」が4日、立川市の西東京第1初中で行われ、父母と教員、日本市民ら70余人が参加。今年2月、日本政府に朝鮮学校差別是正を勧告した日弁連・人権擁護委員会の鈴木孝雄弁護士が講演した。
鈴木弁護士は、日弁連勧告の核心内容は、民族文化を維持、継承する権利は誰も侵すことのできない神聖不可侵の権利であるという点にあると強調。他国の民族文化を尊重することは、日本社会の発展のためにも必要であり、民族文化の保障によって国際的な友好と信頼関係を築くことができると指摘した。
また、朝鮮学校の父母たちが同じ差別状況に置かれている他の外国人学校と手をつないで運動することが、大きな力になるだろうと述べた。
講演会を主催した「保護者の会」は、学校運営を支援する活動を長期的に行っていく目的で今年3月初めに発足した。これまで、同校に対する補助を一切実施していない小平市、八王子市などに保護者補助金を支給するよう要求してきた。今後、総聯西東京本部傘下27市の市長あてに、民族教育保障に関する施策や日弁連勧告、子どもの権利条約などについての質問状を提出する予定だ。