朝鮮中央通信、WFPなどのアピールで論評
【11日発朝鮮中央通信】世界食糧計画(WFP)は2日、共和国に対する食糧援助提供を、収穫前に急ぐよう国際共同体に呼びかけた。これに先立ち6月22日、米民間団体は食糧、農業、保健部門を主とした対北経済制裁を即時解除することを米政府に強く要求した。これは、共和国における現在の食糧状況と保健実態を考慮した、時宣適切な人道的呼びかけである。
周知のように、6月2〜12日、共和国各地を見て回ったWFPと国連食糧農業機関(FAO)による共同調査団は、共和国の食糧在庫が枯渇し、今後2ヵ月間にさらに悪化するとの憂慮を表明した。
米民間団体も人道的物資を提供する機会に、共和国の食糧状況が深刻であることを把握した。現実的に度重なる自然災害を被った多くの住民は、現在、代用食糧で生活をしのいでいる。
6月初に東海岸一帯であった高潮と冷害は、農業分野に莫大な被害をもたらし、また春から続いている異常低温現象により、全般的地域で小麦と麦などの穀物収穫が見込めなくなった。
米国は、WFPと米民間団体の呼びかけに沿って、人道的協力がより幅広く行われるよう、共和国に対する不当な制裁を1日も早く解除すべきだ。
米国が制裁を解除することは人道的問題であると同時に、朝米基本合意文に基づく義務でもある。
中国の支援物資すべて届く
【9日発朝鮮中央通信】中国政府が4月13日に決定した共和国に対する無償提供の食糧10万トンと化学肥料2万トンが、6日までにすべて到着した。
中国政府がこれまで食糧をはじめ自然災害復旧に必要な協力物資を無償で再三提供してきたのに続き、今回再び食糧と化学肥料を提供したことは、伝統的な朝中友好を強化発展させる中国の党と政府の意志の表れであり、金正日総書記の指導のもとに最後の勝利をめざす強行軍を推し進めている朝鮮人民のたたかいを大きく励ましている。(以上朝鮮通信)