北海道朝鮮初中高級学校で、「アンニョンフェスタ・ふれあいひろば」/オモニ会の主催
朝鮮学校と民族教育を広くアピールしようと、北海道朝鮮初中高級学校オモニ会の主催による「アンニョンフェスタ・ふれあいひろば」が6月28日、同校で行われ、日本市民1300余人と、
同胞ら400余人で賑わった。
この日は、朝早くから大勢の人が校門前で開場を待ち、先着100人には記念品として朝鮮の人形が贈られた。
フェスタでは生徒らによる歌や踊りの公演が披露され、体育館には教科書などの教材、学校の沿革に関する写真や民族教育の現況を紹介する写真、新聞記事などが展示された。
運動場に出されたチジムなど朝鮮料理の模擬店では、キムチが3時間で売り切れたのをはじめ、約5000食分が完売した。また、フリーマーケットやチョゴリ試着コーナー、子供向けのゲームコーナーも好評だった。
日本人参加者からは、「子供たちの演技はすごいと思いました。日本に生まれ、生活しながらも、朝鮮人として誇りを持って生きてほしい。同じ所に生まれ育った隣人として仲良くしていきたいですね」(24歳・男性)、「民族衣装の制服姿を目にすることはあってもなかなか言葉をかけられないのが現実。今回の出会いを大切に色々な場面での交流が深まることを期待している。心よりありがとう」(50歳・女性)などの反響が聞かれた。
同校オモニ会の金蓮姫会長(44)は、「昨年夏に教育権拡大の署名運動をした時、日本の人から『どこに朝鮮学校があるの』と言われたことがあった。朝鮮学校とそこで学ぶ生徒らの存在を良く知ってもらうことが先決だと思った」と話す。
オモニ会と女性同盟札幌支部のメンバーらは3月初旬から準備を進め、学校がある清田区の約200の町内会の協力を得てフェスタの案内を回覧板で回し、地方紙やラジオを通じて宣伝も行った。
同校を1300人を超える日本人が訪れるのは初めてのことだというが、金会長は、「学校の存在を知らせる目的は達したと思うが、教育権の拡大につなげるためにも、今後も趣向を凝らして日本人との交流を深めて行きたい」と話していた。