視点
さる4日から東京のキネカ大森で上映中の映画「プルガサリ−伝説の大怪獣」が好評である。共和国初の怪獣映画で、今回は世界初の劇場公開だ。
情報誌「ぴあ」(7月21日号)のアンケート調査「公開初日に聞いた新作映画の満足度は?」(映画館の出口で実施)で100点満点中82.6点となり5位に入った。1位とは2.1点差で、とくに20〜30代の男性に人気が高かった。
100点満点をつけた人たちの感想は、「見どころは全部! 米粒大だったプルガサリがチョコチョコ動き回るのがカワイイ」(29歳・男性)、「プルガサリの、上からたたきつけるようなパンチが心にグサッときた。色のトーンも絶妙」(22歳・男性)、「豪華な大作とちがって、チープだけど素晴らしさがある。エキストラの数がものすごい」(22歳・男性)などなど。
キネカ大森で販売されているプルガサリ・グッズも大人気。マニアたちが喜んで買っていくと言う。とくに巨大化する前の「チビプル」グッズが可愛い。あまりの人気に大阪でも18日から上映中で、札幌では8月1日から上映され、続いて名古屋、広島でも上映予定という。
単なる怪獣映画として見ていないのは文化史研究家の谷有二さん。映画を観て、日本の伝承と比較しながら「映画に秘められた民俗学的面白さにひかれる。民話を借りて戦争について今日に警告している」と感想を語る。 (喜)