祖国統一院白書/南朝鮮当局の反共和国謀略策動を告発
祖国統一院が23日に発表した南朝鮮当局の反共和国謀略策動を糾弾する白書の内容は次のとおり。(朝鮮通信、中見出しは編集部)
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南朝鮮でこれまで反共和国謀略策動が繰り広げられなかった日はないが、現「政権」になってその悪らつさ、狡猾さ、執拗さは絶頂に達している。
誹謗中傷回数は3倍
何よりも悪質なのは対北謀略宣伝だ。
「政権」交代から数ヵ月間で対北誹謗中傷回数は従来の同じ時期に比べ3倍以上に増えた。
社会教育放送、「希望のこだま放送」などでは毎日長時間にわたって中傷、悪口を繰り返しており、「韓国放送公社」(KBS)、朝鮮日報、「月刊朝鮮」など放送、出版物も北側を害するのにより多くの時間と紙面を割いている。
前線地帯と国境沿線では、空中、海上、陸路を通じてばらまかれる反北謀略宣伝物の部数と種類が従来に比べ数十倍に達している。とくに、当局の対北誹謗中傷の焦点が北側の政治に向けられており、その内容が卑劣で低俗である点は我慢できない。
北側は民族の和解と団結を図り、南北関係を早期に改善させたい願いから、情勢を見守りながら、南朝鮮の現当局者を名指しで刺激することはせず、民族の立場と愛国愛族の観点から南の現「政権」が自主、民主、統一を志向し政策転換を行うよう求めた。
しかし、南朝鮮当局は執権後、放送、出版物を動員して共和国とその体制を不当に中傷し冒とくし続けている。
北側の度重なる警告にもかかわらず、日増しに度数の高まる南朝鮮当局者の対北謀略策動は南北対決を鼓吹し、朝鮮半島の緊張状態を激化させる結果を招いている。
スパイ浸透で破壊工作
また、北側地域にスパイを送り込み、破壊策動を展開しながら、それを北側内部の仕業であるかのように騒いでいる。
南朝鮮当局は最近、最高人民会議代議員選挙を機に北側内部をかく乱させようと、海上と国境沿線を通じてスパイを浸透させている。しかし、犯行は事前に摘発され、犯人は逮捕されており、浸透目的と内幕は赤裸々に暴露されている。にもかかわらず、彼らは何がしかの「爆発事件」を云々しながら、北側を害する悪宣伝を展開している。
彼らは共和国で罪を犯した逃亡者を前面に出して、ある海外同胞が党指導機関のメンバーになっているかのようなねつ造までした。
南朝鮮当局は国際社会の人道主義支援を同族抹殺に悪用している。
当局は同族の一時的困難を北側への破壊謀略策動を強化する絶好の機会にすえ、人道主義支援物資に毒物を入れたり、各種伝染病菌まで流している。
第2の安企部=統一部
南朝鮮当局は反北対決策動を法・制度的に強化する道に進んでいる。彼らは共和国を「反国家団体」「敵」と規定した「国家保安法」を撤廃すべきとの南の人々の要求を無視し、依然として存続させているだけでなく、反共和国策動を法的に保証している。
とくに、現「政権」執権後、反北対決と謀略策動の総本山である安企部と統一部が一層強化されている。
当局は現「政権」になって安企部が大幅に縮小されたと騒いでいるが、実際にはむしろ対北偵察を専門とする機構を以前より数倍も補強し、安企部の対北謀略機能と地位も以前に比べ一層強化している。
とくに、現「政権」になって南北関係と統一問題を主管する統一部に、安企部で謀略とねつ造の鬼として悪名を馳せた者らが席を占めたことで、完全に安企部の変種、第2の安企部と化した。
統一部長官の康仁徳は20年間も安企部で対北破壊工作と反北謀略策動を指揮し、反北宣伝を続けてきた。
安企部の前身である中央情報部の初代部長、金鍾泌に抜擢された康仁徳が長官職についた後から、統一部は安企部とともに反北対決謀略の双頭の馬車と化している。
過去、南北対話の過程で排撃されたことのある「相互主義」の対決論理を蘇えらせ、北京での副部長級接触を決裂させたのも康仁徳の策略だ。
これらは南朝鮮の現当局者らが、表では「南北関係改善」と「和解協力」を騒ぎながら、実際には前「政権」よりもひどい反共、反北集団であり、彼らが望むものは緊張激化と対決だけであることを露わにするものだ。
南朝鮮当局が真に南北関係改善を望み、民族の和解と統一を願うなら、誤った反共謀略策動をただちに中止しなければならず、安企部を即時解体し、康仁徳を除去しなければならない。
これら実際の措置がなければ南北関係改善はもちろん、南北間にいかなる対話、協力も期待できないことを知らねばならない。
われわれは現執権層の態度を注視している。