第23回在日本朝鮮人バスケットボール選手権大会
男子1部 兵庫が4年ぶり優勝
女子1部 東京が圧勝
共和国創建50周年記念第23回在日本朝鮮人バスケットボール選手権大会が25、26の両日、西宮市の兵庫県立総合体育館で行われ、日本各地から男女合わせて20チームが参加した。男女とも2部に分かれて競技が行われ、男子1部では地元兵庫が、決勝で東京に完勝し4年ぶりに優勝。女子では東京が6連覇を達成した。また各地方のアボジチーム、オモニチームが参加した2部では、男子部門で兵庫、女子部門で大阪がそれぞれ優勝した。男女それぞれ12人ずつ優秀選手が選ばれた。同選手らは10月に共和国で行われる第9回人民体育大会に参加する。
8チームが参加した男子1部では、まず2つの組に分かれて予選リーグが行われた後、それぞれの組の同順位チームどうしで順位決定戦が行われた。
東京、愛知、神奈川、大阪のA組では、4連覇を狙う東京が神奈川を117−85、愛知を102−83、大阪を93−72で下して1位で予選を通過。対するB組では、朝大を95−58、埼玉を108−48、京都を71−49のスコアで下した兵庫が勝ち上がった。
東京と兵庫は、毎年のように優勝を争う好敵手どうしだ。
4年前、兵庫の10連覇を目前で阻んだのもほかならぬ東京だった。この間に起きた阪神・淡路大震災と、それに続く険しい復興の道で数々の難関を乗り越えながら、兵庫の選手らはトップに返り咲く日を目指して練習を積んできた。
河英哲主将(28)は「今年1月からは毎週2回の練習を休まずに続けてきた。皆、1日の仕事を終えた体に自らムチを打って東神戸初中級学校に集まり、汗を流した。今回は地元同胞の応援もあり、必ず優勝しようと皆で誓った」と話す。
試合は王座奪還を目指す兵庫の意地と、4連覇に向けて突き進む東京の気迫がぶつかり合いとなり激しさを帯びた。
前半はまず、兵庫が37−22とリード。後半、東京は反撃に出るが、兵庫の鉄壁の守りと多彩な攻撃の前に、点差を縮められなかった。
結果は74−53。念願を成し遂げた兵庫のメンバーらは口々に、連覇に向けた抱負を語っていた。3位は愛知だった。
一方、女子1部には東京、京都、愛知、兵庫、埼玉、大阪、朝鮮大学校の7チームが参加。決勝は、予選リーグをそれぞれ1位で突破した東京と兵庫の対戦となった。
前回大会、京都との決勝では1点差で辛くも王座を守った東京はこの1年、以前にも増して実力アップに励んできた。
その甲斐あって、予選リーグでの2試合は81−37、107−46で快勝。決勝戦でも99−33と圧勝した。3位には京都が入った。