視点
南朝鮮の「大統領」金大中は4日、ロシアでのスパイ行為が摘発されたことと関連し、外交通商部長官朴定洙を更迭、後任に前ドイツ大使の洪淳瑛を任命した。
ロシアでのスパイ行為とは、さる7月3日、ロシア連邦保安局がモスクワでスパイ行為をしていた南朝鮮大使館参事、趙成禹を逮捕し、その後、国外追放したこと。彼は「国家安全企画部」(安企部)から出向している対北専門の情報部員。一部の報道では、ロシア外務省の朝鮮半島などを担当している第1アジア局次長と接触し、秘密情報資料を得ていたと言う。
祖国平和統一委員会スポークスマンは7月15日の談話で、趙成禹が追放されたのも、海外で共和国を狙ったスパイ謀略行為がどのレベルに達したかを示す端的な例になると批判していた。
安企部は最近、第3国などを通じた対北謀略を一層悪らつに行っている。
共和国の祖国統一院が7月23日に発表した白書によると、南朝鮮の「政権」交代から数ヵ月間で対北ひぼう中傷回数は従来の時期に比べ3倍以上増え、とくに前線地帯と国境沿線では、空中、海上、陸路を通じてばらまかれる反北謀略宣伝物の部数と種類が従来と比べ数十倍にも達している。そのほかにも内部攪乱のためスパイ浸透による破壊・謀略策動、人道支援物資への毒物混入、各種伝染病菌もばらまいているという。
「太陽政策」の裏で何をしているのか見破る必要があろう。(喜)