視点
「私は(9年前に)第13回世界青年学生祭典『全大協』代表である林秀卿学生の安全帰還を保障するため、この祖国の地を踏んだ。しかし、今回は南部祖国で統一運動を行う神父たちと共に来た」。11日、平壌入りした南朝鮮のカトリック正義具現全国司祭団共同代表の1人である文圭鉉神父の到着声明だ。
文圭鉉神父といえば、89年8月15日、平壌祭典に参加した林秀卿さんとともに両手を高くかざして「統一祖国で再会しよう」と叫び、板門店の軍事境界線を越えて南に帰った姿を今でもはっきりと記憶している。
林さんは、同年6月30日の平壌空港到着以来、北に滞在した1ヵ月半の間、朝鮮は一つであり民族の願いは統一であると叫び続けた。この訴えは南北民間交流と統一の気運を高めるのに大きく貢献した。林さんが板門店を通って帰還したのは、分断の象徴である軍事境界線上の板門店を通ることによって分断の壁を切り崩すのに寄与したいとの思いからだった。
文神父の9年ぶりの訪北目的は8・15統一大祭典成功のためだ。4日前の7日には汎青学連南側本部「韓総連」代表のキム・デウォン君とファン・ソンさんが平壌入りし、市民らの熱烈歓迎を受けた。2人の目的も8・15統一大祭典に参加するためだ。
「民族の和解と団結、統一のための大祭典」。あれから10年近く経っても北と南、海外同胞の統一願望は弱まるどころか、ますます強まっている。(喜)