共和国基礎知識D/国家主席
1972年12月に制定された社会主義憲法(92年4月修正)によって、国家の首班、国家主権の代表として国家主席制度が設けられた。国家主席は最高人民会議で選挙され、任期は5年。
任務と権限は@中央人民委員会の活動を指導 A必要に応じて政務院会議を招集し指導 B最高人民会議法令、同会議常設会議の決定、中央人民委員会の重要政令と決定を公布 C特赦権を行使 D外国と結んだ条約の批准または廃棄を公布 E外国に駐在する外交代表の任命または召還を発表 F外国の使臣の信任状、召還状を接受するなどである。
主権機関の発展過程を見ると、45年の祖国解放後、新たな人民主権機関として46年2月に北朝鮮臨時人民委、47年2月に北朝鮮人民委が樹立され、それぞれ委員長が機関を代表した。そして48年9月9日の共和国創建で内閣首相が国家首班に、社会主義憲法制定後は国家主席が国家主権の代表者、国家首班となった。この間一貫して選出されていたのが金日成主席である。