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「卓球強国―朝鮮」/第7回東アジアグランプリホープス卓球選手権大会(兵庫)


 共和国と中国、日本、南朝鮮などアジア8ヵ国・地域から12歳以下の選手100人、10チームが参加した第7回東アジアグランプリホープス卓球選手権大会(8月27〜28日、兵庫・姫路市立中央体育館)。女子個人戦で共和国のリョム・ウォノク(11)、キム・ジョンヒ(11)、キム・ソニ(12)の各選手が金、銀、銅を独占。男子個人戦でもキム・ヨンジン選手(12)が銅、団体戦でも男女共に準優勝という輝かしい成績をあげ、「卓球強国―朝鮮」の層の厚さを見せつけた。(順)

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層の厚さ見せつける

 初日に行われた団体戦。まず、3〜4チームずつ3組に分かれて予選リーグが行われた。

 予選リーグはシングルス2試合、ダブルス一試合、シングルス2試合の順で五試合をたたかい勝ち点(チームポイント)を競う。共和国男子チームは日本(兵庫)、香港チームをそれぞれチームポイント5―0、女子チームも台湾、日本(B)をそれぞれチームポイント5―0の圧勝で下し、準決勝に臨んだ。

 準決勝は男女ともに南朝鮮チームとの対決となった。

 準決勝からは、勝ちを決めたところで5試合を待たず終える形式。シングルス2試合を先取した男子チームは続くダブルスを落としたものの次のシングルスで勝ち、チームポイント3―1で決勝戦に進出した。女子チームは3ポイント先取のチームポイント3―0で危なげなく決勝にコマを進めた。

 決勝の相手は、男女ともに強豪の中国チームだった。男子はカン・ユンサン選手がし烈な攻防戦の末に貴重な1勝、女子も個人戦で優勝するリョム・ウォノク選手が高い実力を発揮して1勝を上げたが、男女ともにチームポイント1―3で準優勝となった。

   ◇    ◇

 2日目の個人戦では4〜5人ずつ12の組に分かれて予選リーグ戦が行われた後、決勝および各順位 
別トーナメントが行われた。

 出場した5人中4人が決勝トーナメントに進出し、まさに共和国選手の活躍一色で彩られた個人戦女子。決勝戦も共和国選手どうしの対決となった。

 共和国のエース、リョム・ウォノク選手は準々決勝で中国のエースを2―1で破り、準決勝では共和国のキム・ソニ選手を下して決勝に進出した。もう一方のキム・ジョンヒ選手は1回戦で日本のエース、「愛ちゃん」の愛称で有名な福原愛選手(10)を2―0のストレートで下した後、準々決勝で南朝鮮、準決勝で中国の選手を破って決勝に進出した。

 共和国選手どうしの決勝は、予選から準決勝まで、力強い攻撃力で相手選手を圧倒してきたリョム選手が2―0のストレート勝ちで初優勝。激しい歯痛をこらえながら初優勝を果たしたリョム選手は、「同胞たちが温かい肉親の情で歓迎してくれ、応援もしてくれたので力が沸いた」と語っていた。

 個人戦男子ではキム・ヨンジン選手が準々決勝で中国の選手を2―0のストレートで下し3位。「同胞の期待に応えるため、次の機会には必ず優勝したい」と決意を新たにしていた。

 なお、その他女子ではキム・スヨン選手(10)が9位、チュ・ソンオク選手(11)が13位、男子ではキム・ソン選手(10)が14位となった。