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金正日総書記国家の最高職責に/共和国最高人民会議第10期第1回会議


 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第10期第1回会議が5日、平壌の万寿台議事堂で開かれた。会議では@社会主義憲法の修正補充 A国防委員会委員長の推戴 B国家指導機関の選挙――の3議案を討議。金正日総書記が共和国国防委員会委員長に推戴された。総書記を国防委員会委員長に推戴する演説をした金永南代議員は、国防委員会委員長の重責が政治、軍事、経済力量を総体的に統率指揮し、社会主義体制と人民の運命を守護し、防衛力と全般的国力を強化発展させる活動を組織指導する国家の最高職責だと述べた。修正補充された社会主義憲法は序文で、金日成同志を共和国の永遠の主席として高く戴くことを明記した。会議は同日、閉幕した。(朝鮮通信)

 

国家指導機関を選挙

  会議には新たに選出された最高人民会議代議員らが参加。党、政権、武力、行政経済の各機関、社会団体の活動家、科学、教育、文化芸術、保健、出版報道部門の活動家らが傍聴した。

 金正日総書記が主席壇に登場した。党、国家の指導幹部である金永南、洪成南、李鐘玉、朴成哲、金英柱、趙明禄、李乙雪、金鎰普A李勇武、桂応泰、全秉浩、韓成竜、金永春、楊亨燮、金鉄萬、延亨黙、白鶴林、全文燮、崔永林、洪石亨の各氏らが主席壇についた。

 まず、黙祷曲が流れる中、全参加者が金日成主席を追悼して黙祷した。

 続いて最高人民会議議長と副議長を決定し、代議員資格審査委員会を選挙した。

 会議では @共和国社会主義憲法を修正補充するについて A共和国国防委員会委員長推戴 B共和国国家指導機関選挙――の3議案を決定した。

 楊亨燮代議員が社会主義憲法を修正補充することについて報告し、修正補充された憲法草案を朗読した。修正補充された社会主義憲法が全会一致で採択された。

 会議では金永南代議員が金正日総書記を共和国国防委員会委員長に推戴する演説を行った。

 金代議員は、「朝鮮労働党中央委員会政治局の委任によって、朝鮮人民の永遠の領袖である金日成同志が生前に発議し推薦したとおり、金正日同志を共和国国防委員会委員長に変わりなく推戴することに関する党中央委員会、党中央軍事委員会の提議を最高人民会議に報告する」と述べた。

 そして、こんにち朝鮮の革命偉業を遂行するうえで、国防事業は国の富強繁栄と人民の幸福、革命の勝利的前進を保証する国家政治の最重要事であり、革命の勝敗を左右する生命線だと指摘。「国防委員会委員長の重責は国の政治、軍事、経済力量を総体的に統率指揮し、社会主義祖国の国家体制と人民の運命を守護し、防衛力と全般的国力を強化発展させる活動を組織指導する国家の最高職責であり、祖国の栄誉と民族の尊厳を象徴し代表する重責」だと語った。

 そのうえで、総書記が国防委員会委員長の重責を引き続き担い、国家の最高利益を守護し、国防事業を導くのは朝鮮革命の要求であり、革命闘争の過程で総書記の偉大さを切実に感じ信頼を持つに至った朝鮮人民の一致した意思であると強調した。

 また、国慶節50周年を迎える時期に共和国の科学者、技術者が多段式運搬ロケットで初の人工衛星打ち上げに成功したことは、総書記の指導のもとに力をつけ繁栄してきた共和国の潜在力と発展の姿を誇示する歴史的出来事、全民族的慶事だと述べた。

 金正日総書記を共和国国防委員会委員長に推戴する提議を、全代議員、参加者が歓呼と拍手で歓迎。金正日総書記の国防委員会委員長推戴が厳かに宣布された。

 会議では最高人民会議常任委員会委員長、副委員長、名誉副委員長、書記長を選挙した。

 また国防委員長の提議によって、国防委員会第1副委員長と副委員長、委員を選挙した。

 会議では最高人民会議常任委員会委員、法制委員会、予算委員会、内閣総理を選挙。党中央委員会の委任によって、洪成南総理が内閣メンバーを発表し、満場一致で選出された。また、中央検察所所長を任命、中央裁判所所長を選挙した。

 金国泰代議員が代議員資格審査委員会報告を行い、これを承認する決定を採択した。

 会議では金日成主席が最高人民会議第9期第1回会議で行った施政演説「わが国の社会主義の優位性をさらに高く発揮させよう」を録音で聴取した。

 内閣メンバーを代表する宣誓で洪総理は、「内閣はとくに経済活動の全面的責任を持ち、経済活動に関する作戦と統一的指揮を正し、経済水準を決定的に高めて人民生活を向上させることで党と人民の期待に必ず応える」などと語った。

 会議で討論者たちは、金日成主席の施政演説は社会主義勝利の道を完璧に明示した労作であり、共和国政権が永遠に掲げていかねばならない綱領的指針だと述べ、演説で示された主体的社会主義建設路線と政策を引き続き貫徹し、人民大衆中心の朝鮮式社会主義の優位性をより高く発揮させると強調した。