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共和国、初の人工衛星打ち上げ成功


 朝鮮中央通信社は4日、共和国が8月31日、100%国産技術による初の人工衛星打ち上げに成功したと報じた。共和国外交部スポークスマンも同日、人工衛星打ち上げと関連して、これを弾道ミサイル発射実験だと騒ぎ立てた米日を批判する談話を発表。中ロも衛星打ち上げを確認した。日本当局者が騒いだ「弾道ミサイル騒動」が事実歪曲の謀略だとはっきりした。(関連記事6面)

 

100%国産技術で開発/1回の発射で軌道に乗せる

 共和国初の人工衛星打ち上げに関する朝鮮中央通信社の報道は次の通り。

 全人民が共和国創建50周年を社会主義勝利者の大祝典として意義深く迎えている時期に、共和国の科学者、技術者たちは多段式運搬ロケットで初の人工衛星を軌道に乗せることに成功した。

 運搬ロケットは98年8月31日12時7分に咸鏡北道花台郡舞水端里の発射場から86度の方向に発射され、4分53秒後の12時11分53秒に衛星を予定した軌道に正確に乗せた。

 運搬ロケットは3段式である。1段目は発射後95秒で分離され、発射場から253キロ離れた北緯40度51分、東経132度40分の朝鮮東海の公海上に落下した。2段目は144秒後に上部の頭部流線体を開き、266秒後に分離され、発射場から1646キロの距離の北緯40度13分、東経149度7分の太平洋公海上に落下した。3段目は2段目が分離して27秒後、衛星を軌道に乗せた。

 衛星は地球から近地点218.82キロ、遠地点6978.2キロの楕円軌道上を回っており、周期は165分6秒である。

 衛星には必要な探測機材が設置されており、宇宙を平和的に利用するための科学技術事業の推進に貢献することになる。また今後、実用衛星打ち上げのための計算土台を確定するうえでも意義がある。

 現在、衛星からは「金日成将軍の歌」と「金正日将軍の歌」のメロディーと共に、「チュチェ朝鮮」というモールス信号が27メガヘルツで地球上に電送されている。

 今回、われわれの科学者、技術者たちが1回の発射で軌道に正確に打ち上げた運搬ロケットと人工衛星は、100%わが国の知恵と技術で開発したものだ。

 わが国で初めての人工衛星の成果的な打ち上げは、金正日総書記の指導の下、社会主義強大国を建設するために一丸となって立ち上がった朝鮮人民を大いに励ましている。(朝鮮通信)

 

中国とロシアが確認

 中国の北京放送は4日、新華社通信の報道として、「朝鮮は8月31日初の人工衛星を打ち上げた。衛星は打ち上げに成功するとともに、軌道に乗った」と伝えた。ロシアのタス通信もロシア軍の宇宙飛行追跡センターが4日夕、共和国が先月31日、人工衛星の打ち上げに成功したことを確認したと報じた。