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共和国創建50周年慶祝/在日同胞大祝典コリアレインボーフェスティバル


 朝鮮民主主義人民共和国創建50周年慶祝・在日同胞大祝典コリアレインボーフェスティバルが13日、東京・北区にある東京朝鮮中高級学校で行われ、およそ3万5000人の同胞が集まる大盛況となった。総聯中央の韓徳銖議長、許宗萬責任副議長をはじめ、祝典に参加した関東地方の同胞らは、祖国が歩んだ半世紀の道程を振り返りつつ、将来のさらなる発展を願っていた。

 開幕に際し、韓議長があいさつ。金正日総書記が国家の最高首位である国防委委員長に推戴されたことは、共和国の歴史、総聯の愛国運動の歴史において、新たな時代の幕開けとなると指摘した。

 韓議長はまた、共和国が初の人工衛星「光明星1号」の打ち上げに成功したことに言及。21世紀にも愛国運動を発展させて行く決意を高らかにうたおうと述べた。

 この日、メイン会場に設置された特設舞台では、金剛山歌劇団、関東地方の各朝鮮歌舞団をはじめ、同胞芸術家と女性同盟や朝青など各層の同胞、朝鮮大学校と各朝鮮学校の学生、生徒の出演による芸術公演が行われた。公演では、「人民共和国宣布の歌」などの合唱や、農楽の舞いなどが次々に披露され、喝采を浴びていた。

 また、共和国の歩みを見せる写真展示コーナーが設けられ、綱引き、朝鮮相撲などの競技も行われた。中でも、大好評だったのがテレビキャラクター「ポケットモンスター」のぬいぐるみショーやミニ動物園。特賞で乗用車が当たる抽選会も注目度が高かった。

 30度を超す暑さも手伝って、地域ごとに出された模擬店でもビールやジュースなどが飛ぶように売れ、会場は終始、和気あいあいの雰囲気に包まれた。

 留学同が出した模擬店で忙しく立ち回っていた安昌煕さん(上智大学4年)は、「1、2世にとって共和国創建50周年は、まさに自分たちが刻んで来た歴史だけに感慨深いだろう。私たち若い世代はこれから歴史を刻んで行く。金正日総書記が国家の首位に推戴されたが、これまで総聯の同胞が金日成主席を中心に団結してきたように、総書記の周りに団結し続けていきたい」と話していた。

 

在日朝鮮学生美術展も

 共和国創建50周年記念第27回在日朝鮮学生美術展覧会中央展が13日、東京朝鮮文化会館で開かれ、多くの同胞、学生、父母らが訪れた。オープニングには総聯中央の許宗萬責任副議長をはじめ幹部らが参加。テープカットを行い、会場を見て回った。

 各地の朝鮮幼稚班、初、中、高級学校から、絵画をはじめ彫刻、工芸など昨年より791点多い9489点の応募が寄せられた今回の展覧会では270点が入賞、383点が佳作、816点が入選作に選ばれた。会場には入賞作、佳作を中心に650余点が展示されたが、いずれも生徒たちの豊かな感性を感じさせていた。

 展覧会は今後、神戸、京都、大宮、札幌、川崎など日本各地12ヵ所を巡回する予定。