視点
昨年11月18日から始まった共和国と南朝鮮の現代グループによる金剛山観光への参加者が12月30日で1万人を突破した。1万人目となったソウルの主婦は「家族で統一を願いながら、新年を金剛山で迎えたかった」と話したという。
観光名目で金剛山だけとの限られた範囲とはいえ、2ヵ月足らずで1万人以上の南の人々が北を訪れたということは分断史上かつてなく、歴史的出来事と言っても過言ではない。金剛山観光は民間レベルの南北協力事業だが、単に観光だけに止まらず、民族の和解と団結、祖国統一に寄与する事業になることが期待されている。
金正日総書記は昨年4月18日の書簡で「同胞間の往来と接触、対話と連帯・連合を広範に実現することは、民族の大団結を実現する重要な方途の一つであります」と指摘した。また昨年10月30日、訪北した鄭周永名誉会長と国防委員会委員長の肩書きで会見し、「金剛山観光事業は現代がすべて請け負い積極的に進めてくれれば有り難いです」と語り、自ら積極姿勢を示した。
南北間の交流が観光や経済分野だけにとどまらず、今後はスポーツなどの分野にも広がれば民族大団結に一層貢献することになろう。
民族大団結は統一の根本礎石であり、「全民族が和解し団結すれば、それはすなわち祖国統一である」(労働新聞など3紙の1月1日付共同社説)。今年がその実現に向け大きく前進するよう一層奮闘したい。(喜)