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異文化尊重する社会を/「川崎子ども集会」が市に提案


 子供たちの声を市政に反映させることを目的とした「川崎子ども集会」(主催=同実行委、市教育委など)が昨年12月12日、川崎市の中原市民会館で行われた。

 集会では、公園、道路など町作りや自然環境の問題と、いじめや差別、暴力など人権問題について8人の代表がそれぞれ意見を述べた。川崎朝鮮初中級学校の朴淳華さん(中3)は、朝鮮学校をはじめ外国人学校卒業生が大学受験資格などの面で不利益を被っている現状について触れながら、国籍が違う子供たちにも「資格」や「権利」が平等に与えられる明るく幸せな社会を作っていこうと発言した。

 意見交換に続き、参加者の総意として4項目からなる「私たちの願いと提案」が発表された。「行政や地域の人への願いと提案」には、@国籍や文化の違いによって差別されることがなく、異なる文化がそのまま尊重される地域社会を作ることA朝鮮学校などの外国人学校に通う高校生がどの大学も受験できるようにすること――などの内容も含まれた。

 集会での意見や提案は、2000年を目標に策定される「川崎子ども権利条例」に反映される。

 「川崎子ども集会」は、市内の各中学校区・行政区の小・中学生で構成された「子ども会議」の全市集会。「子ども会議」では、代表者による話し合いが定期的に行われている。

  川崎初中の生徒たちは市教育委の要請に基づき、4年前から市内の外国人学校の代表として「子ども会議」などに参加し、民族教育や朝鮮学校の存在などをアピールしている。