3億ドル補償で一度だけ許可/地下施設訪問問題で共和国外務省
共和国外務省スポークスマンは11日、地下施設と関連したジュネーブでの朝米間の第3回協議と関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。
「地下核施設疑惑」と関連したわれわれの立場は一貫している。米国が事実無根の「情報資料」に基づいて流している「地下核施設疑惑」説は、尊厳ある主権国家である共和国に対する冒とくであり、いかなる場合であれ、われわれの地下施設に対する「査察」など到底容認できない。
しかし、われわれは朝米関係を考慮し、米国がわれわれを中傷、冒とくしたことに対する補償として3億ドルを提供するなら、特例として1度だけ、金倉里の対象への訪問を許可できる。
したがって、米国がこの対象への訪問を実現させるには、現金3億ドルを補償するか、事情がある場合にはほかの適切な形でもこれに相応する経済的恩恵がわれわれに与えられるようにしなければならない。われわれと戦争状態にある敵対国である米国に、国家安保上きわめてデリケートな対象を一度開放すれば、二度と本来の目的には使えなくなるだけに、補償に対するわれわれの要求は正当なものだ。
米国が補償はできないと言い、「地下核施設疑惑」の解明を朝米基本合意文に従った義務履行に結び付けていることについて、われわれは深刻に対応せざるを得ない。
米国は合意文に反し、われわれに対する敵視政策を追求し、制裁を続けており、重油と軽水炉の提供など自らの義務をまともに履行していない。米国が「地下核施設疑惑」を強引に合意文に結び付け、自らの義務の履行を怠り続けるならば、われわれはもう合意文に興味を持つことはないだろう。こうして合意文が崩れるのなら、それは仕方がない。(朝鮮通信)