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金正日総書記、年初から科学、経済部門を指導


 金正日総書記は11日、科学院を訪れた。また19日発朝鮮中央通信によれば、平安北道の泰川水力発電総合企業所を現地指導した。昨年の年初の訪問先は軍部隊だったが、今年は初めて伝えられた指導対象が科学・経済関係分野である。年初の共同社説では、「経済建設は、強盛大国建設の最も重要な課題である」と強調しながら、「科学技術は、強盛大国建設の力強い推進力である」と科学技術の重要性についても指摘した。総書記は経済の課題貫徹のために年初から先頭に立っている。

 科学院を訪れた総書記は、長い期間をかけて新たにできた電子工学の拠点と数学研究所をはじめ各単位での科学研究事業の状況を具体的に把握し、科学者、技術者たちの業績を高く評価した。そして、科学技術は強盛大国建設の有力な推進力であると述べ、現実発展の要求に即して科学技術事業をより高い段階に引き上げる綱領的な課題を示した。

 続いて、祖国の復興・発展は科学者、技術者の手に委ねられていると述べ、すべての科学者が主体的な立場で共和国の豊富な原料に基づく科学研究事業を行い、工業の主体性を一層強化すべきであると指摘した。

 総書記は95年4月にも科学院を訪れており、その間、同所の科学者と技術者たちは電子工学、熱工学、生物工学など各科学研究分野で大きな成果を収めた。

 共同社説では、科学者、技術者たちは共和国の技術、力で初の人工衛星を打ち上げたあの気概で、国の全般的科学技術を世界的なレベルに引き上げなければならないと指摘している。

 全国に科学を重視する気風を確立すれば、各所で技術革新が起こるだろう。

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 次に総書記は、泰川水力発電総合企業所を訪れたが、それには大規模発電所の操業を早め、電力問題を円満に解決する意図が込められている。

 総書記は企業所の2号発電所を見て回り、発電所建設と電力生産の状況を把握した後、電力生産を優先させるのは人民経済を飛躍的に発展させるうえで最も重要な問題であると述べ、国家の電力増産における課題を示した。

 共同社説では、石炭とともに電力は人民経済の生命線であるとしながら、中小型発電所を引き続き建設することを呼びかけるとともに、建設中の大規模水力発電所を出来るだけ早く稼働させる課題を示した。

 共和国ではここ数年間、中小型発電所建設(極小型=500キロワット以下、小型=1000キロワット以下、中型=1万キロワット以下)を呼びかけてきたが、昨年までに約5000建設。各地域単位で求めれる消費電力問題などを解決した。

 一方、大規模水力発電所の操業を早めることで、工場や企業所を正常稼働させることができる。

 現在建設中の大規模水力発電所は、江原道の安辺青年発電所と泰川発電所がある。総書記は安辺青年発電所についてはこれまで数回にわたって現地指導している。

 電力問題を解決してこそ、農業、石炭工業、金属工業、鉄道輸送など人民経済の基幹工業を正常化させることができ、人民生活を安定させ向上させることもできるのだ。(基)