ちょっと課外授業/東京都水の科学館

　人間の生活になくてはならない水。「東京都水の科学館」は水の不思議を実際の体験や実験を通じて楽しく知ることができる場所だ。

　科学館の地階は、臨海副都心地区全域に給水する「有明給水所」だが、この姿を様々な演出やゲームを楽しみながら見学するのがアクアツアーだ。都市を支える給水システム、街と水道事業の関係が自然に理解できる。３階にあるアクア･プラネットは､ハイビジョン映像と動くムービングシートで、臨場感あふれる激流下りが体験できる。アクアラボラトリーは、実験を見たり、実際にやってみる中で、普段の生活では気がつかない水の不思議な性質や姿を科学の視点から知ることが可能。

　小学校４年生から中学生までを主に対象としているので、見学者も半数近くが子供たちだ。館長の森田蒼生さんによると、先日は川崎朝鮮初中級学校の生徒たちが見学に訪れたという。引率者の金栄吉先生は、「生徒たちは実際の体験を通じて楽しく水の知識を得たようだ」と話す。

　「一度、足を運んで、ぜひ水のことを知ってほしい」と森田さん。団体での見学は事前に予約を。（文聖姫記者）