ニュースＰＩＣＫ-ＵＰ
在日 外国人の人権保障を/川崎市議会が国に意見書
千葉/不当捜査で申し入れ
東京朝高建設委が解散
介護保険の学習と国連人権小委報告会/東京・荒川
林賢一君没後２０年/上福岡市民が集会
日本 失業率､３ヵ月ぶり改善
日本シリーズは中日対ダイエーに
在日/
川崎市議会が１日、定住外国人の人権保障を求める意見書を全会一致で採択し、首相、法務、大蔵、文部、厚生、自治大臣に送付された。
意見書は（１）外国人学校卒業生の国立大学受験資格認定と外国人学校に対する私学並の助成措置（２）無年金状態の高齢者などの救済（３）就労・住宅などの差別、人権侵害に対する人権施策の推進など実効的措置（４）外国人登録証の常時携帯義務など外国人登録法見直しにあたっての特別永住者への考慮―を求めている。総聯川崎支部と傘下団体が今年の６月１１日に提出した陳情に応えるもの。
千葉朝鮮総聯役員虐殺・放火事件調査委員会の広瀬理夫事務局長、総聯千葉県本部尹東煥副委員長ら代表が１日、千葉県警本部に対して不当な捜査を即時中止することを求める申入書を提出した。
総聯千葉県本部によると９月１４日、総聯本部職員に対する尾行が発覚した。また９月２２日県警刑事部捜査１課の鵜沼幸詞巡査部長ほか１名が総聯会館の日本人出入業者であるロマン産業株式会社を訪ね「なぜ朝鮮総聯と取り引きするのか」､｢朝鮮総聯の人間は北朝鮮で教育を受けて活動する日本の敵だ」などと暴言を吐いた。
総聯本部は、この件に関し捜査本部に口頭で抗議したにもかかわらず鵜沼部長らは９月２７日に再度ロマン産業を訪ね「なぜ朝鮮総聯に告げ口したのか」と圧力をかけた。
代表らは（１）事件の早期解決と背後関係を徹底捜査および公表（２）朝鮮総聯職員および同胞、日本の関係業者に対する不当な捜査、尾行などの即時中止（３）尾行と県警本部捜査員の暴言に対する公式謝罪ーを求めた県警本部上田正文本部長あての申入書を提出した。
東京朝鮮中高級学校の新校舎建設委員会が２日、事業総括の会合を同校で開き、解散した。
会合には洪誠一委員長をはじめとする建設委のメンバーと各地域の代表、総聯東京都本部の金守埴委員長らが参加した。
金委員長があいさつし、厳しい情勢のもとで莫大な費用をかけた事業が完遂されたことは、民族教育の新たな発展につながる転換的契機になったと話した。
総括報告を行った洪建設委員長は、幅広い同胞の意見を汲み上げる原則を堅持したことで、今後の運動を引き継いで行く人材も育ったと指摘。総聯は活動方法の転換を打ち出したが、建設運動を通して育んだ力を在日朝鮮人運動の各分野で生かして行こうと語った。
収支決算報告では、約１２億１５００万円の収入および支出の内容について説明されたほか、未収金がある地域では今後も回収を継続するよう指摘された。
学習会「どうなる介護保険？！…あなたの心配は？！」、「第５１回国連人権小委員会報告集会」（女性同盟東京都荒川支部、主催）が９月１４日行われ、地域の在日同胞ら約３０人が参加した。
学習会では、荒川区議会の今村まゆみ議員が、今月から審査がはじまる介護保険の内容と問題点について解説した。
８月に全国のオモニ（母親）会を代表してスイスのジュネーブで行われた国連人権委員会に参加した孫永春さんが報告し、人権意識を高め、日本の国内や国際舞台で粘り強く主張していこうと語った。
埼玉県上福岡市の市民団体「多文化共生を目指す市民実行委員会」（秋本敏代表）は９月２５日、同市立西公民館で「少年がこの街に遺したもの――林賢一君没後２０年につどう」と題する集会を開いた。
上福岡市立第３中学校１年だった林賢一君（在日朝鮮人３世、当時１２歳）は、７９年９月９日、民族差別によるいじめを苦に自殺した。
集会では、市民実行委の秋本代表が発言し、「地域が林君の気持ちにどれだけ寄りそっていけるのかが大切だ」と述べた。また、参加者らは当時の記憶をたどりながら教訓をどう生かしていくのかについて語り合った。
北/
軽水炉プロジェクトに関する問題を討議するため、９月２８日から共和国を訪問していた朝鮮半島エネルギー開発機構（ＫＥＤＯ）高位級専門家協議代表団が２日､空路平壌を出発｡
共和国のチョン・ヨンオク選手が９月３０日にシンガポールで行われた第８回アジア青少年陸上選手権大会の女子５０００メートルで優勝した。
南/
国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）は２日、米ネバダ州ラスベガスの理事会最終日で、２００２年のワールドカップ（Ｗ杯）の会期を「６月１日開幕―同３０日決勝」とすることを正式決定した。これにより、６月３０日に横浜市の横浜国際総合競技場で決勝戦が行われる。
南朝鮮の捜査当局が１日、中央日報の洪錫炫社長を脱税と背任の疑いで、逮捕した。国税庁の告発を受けたもので、同紙は「政権とのかっとうが、事態と決して無関係ではない」（１日社説）と反発している。
日本/
総務庁が１日に発表した８月の完全失業率（季節調整値）は４.７％で、過去最悪だった前月から０.２ポイント低下し、３ヵ月ぶりに改善した。完全失業者数は３２０万人で前月とほぼ変わらず、７ヵ月連続で３００万人を超えた。
プロ野球日本シリーズはダイエー対中日に決まった。中日ドラゴンズはセ・リーグで９月３０日、１１年ぶりの優勝を決めた。同チームには宣銅烈投手（３６）、李鍾範内野手（２９)､サムソン・リー投手（２８)と､南朝鮮で活躍していた選手が多く所属しており、リーグ優勝の原動力となった。優勝を決めた３０日のヤクルト戦も、中継ぎのサムソンから抑えの切り札、宣への黄金リレーでピシャリと締めた。