家庭菜園―私の歳時記/採れたてを食す
(崔敦K 習志野市在住)
ガーデニング、家庭菜園がブームと言われて久しい。わが家もそうだ。ただし「花より団子」で、野菜の方である。
広さは40坪弱。何よりもいいのは家の地続きの休耕地であるということだ。夏場なら5時、今の時季なら5時40分ごろから仕事をしての出勤となる。
日常生活でたまるストレス、運動不足を解消するためにスポーツ感覚で始めた家庭菜園もやればやるほど奥が深いものだと思う。
最初のうちは素人だから、少々出来は悪くとも無農薬、有機野菜をちょっぴり味わえればという程度だった。しかし、始めて8年になろうとする最近では変に「プロ」意識が出始めて、次から次へと1年中、野菜を作っている。
新しい品種があればそれにも挑戦している。ルッコラー、バジルなどのハーブ類、モロヘイヤ、オクラなどもそうだ。
今では季節ごとに畑で採れるものだけで間に合わせようと数多く植えている。
今の時季ならばナス、ネギ、小松菜、ニラ、ルッコラー、サツマイモ、唐辛子などが食卓を飾る。極めつけの朝採り野菜だけに形や見場は少々悪くとも味だけは保証付きだ。
しかし最近、つくづく思い、気付いたことがある。土地もやはり生き物である以上、適度の休耕、十分な肥料の施しが必要だということだ。人間も疲れがたまると活動力が落ちるのと同じく、土地も疲れが出ると作物の成長が落ちてしまう。
体に気をつけ、また畑にも活力を与え、栽培を楽しみ収穫を味わいながらこの欄を綴っていきたいと思う。(2週間に1度掲載予定)