2002年6月W杯サッカー/170ヵ国以上が参加予定
初共催/21世紀初/アジア初
2002年6月1〜30日、南朝鮮と日本の共催で地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)が開かれる。4年に1度開かれるサッカーW杯は世紀のスポーツイベント。94年の第15回米国大会は、全試合の総観客動員数356万7000人、決勝戦を生中継で見た人は世界で約20億人にのぼった。とくに2002年の大会は初共催、21世紀初、アジア初と「初めて尽くし」。さらに祖父母の故郷の地、そして生まれ育ち現在暮らす地が共に会場となるだけあって、元来がサッカー好きの在日同胞の間でも関心が高い。2日に大会会期が決定され、準備にも拍車がかかっている。
南の10会場、競技場建設進む
数年間にわたる激しい招致合戦の末、誰もがあっと驚く史上初の共同開催が決まったのが96年5月のこと。以来、南朝鮮と日本は力を合わせ、山積する様々な問題を一つ一つクリアしながら準備を着々と進めている。
開催地は10都市ずつの計20都市で、南朝鮮はソウル、仁川、水原、大田、大邱、全州、光州、蔚山、釜山、西帰浦(済州道)(写真はスタジアムノ完成予想図)。
日本は札幌、宮城、茨城、埼玉、横浜、新潟、静岡、大阪、神戸、大分。
当地では、スタジアムの建設などが急ピッチで進められている。
ソウルワールドカップ競技場
63930席、2001年12月完工予定
釜山総合運動場・メイン競技場
65202席、2001年6月完工予定
大邱総合競技場
70140席、2001年6月完工予定
仁川・文鶴総合競技場
51237席、2001年9月完工予定
光州ワールドカップ競技場
42880席、2001年12月完工予定
大田ワールドカップ競技場
41620席、2001年12月完工予定
蔚山ムンスサッカー競技場
42086席、2001年5月完工予定
水原ワールドカップ競技場
43000席、2000年7月完工予定
全州ワールドカップ競技場
42000席、2001年12月完工予定
西帰浦・済州ワールドカップ競技場
41620席、2002年2月完工予定
開幕ソウル、決勝横浜
本大会は6月1日、ソウルワールドカップスタジアムで開幕し、30日に横浜国際競技場で決勝戦が行われる。
予選の参加申請は7日に締め切られたが、FIFA(国際サッカー連盟)では、史上最高の参加数だった前回のフランス98大会を上回る170ヵ国以上の参加を確認しているという。
開催国である南朝鮮と日本、前回優勝のフランスは、地区予選を経ずに本大会に出場できる。これら3国を含む出場枠は、大陸連盟と呼ばれる6つの地域別に、アジア4.5(0.5は欧州とのプレーオフ)、欧州14.5、南米4.5(0.5はオセアニアとのプレーオフ)、オセアニア0.5、アフリカ5、北南米カリブ海3。
12月に日本で行われる予選組み合わせ抽選会の結果にしたがい、大陸連盟別の地区予選が2000年から2年間にわたって行われる。それを勝ち抜いた29チームに南朝鮮と日本、フランスを加えた全32チームが本大会に出場する。本大会の組み合わせ抽選会は2001年に南朝鮮で行われる予定だ。(韓東賢記者、関連記事6面、資料提供=2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会)