文化通信
●「標準国語大辞典」、11月末から刊行
南朝鮮の「国立国語研究院」が編さんした、「標準国語大辞典」(3巻)の刊行が11月末から始まる。
同研究院が92年から制作を行ってきた同辞典は、朝鮮で日常的に使われている単語などを含めて、50余万個を収録している。
総7300ページ、500人の執筆陣、112億ウォンの予算を要し、これまで出版された「国語辞典」の中で、最も充実した内容となっている。
●文学通史を刊行
南朝鮮の文芸評論家・金禧寶(63歳)氏が、古代から現代に至る文学名作集の主要部分を網羅した著書「韓国文学エンソロジー」(2巻=カラム企画・発行、各巻 520ページ、1万5000ウォン)を出版した。
金氏は、文学を学ぼうとする青年たちと外国人が通史を理解するのに助けとなる手引書が必要だと考え、10年前から執筆し続けてきた。
●小説「春香伝」アニメ化、上映
李朝時代に生まれた古典小説・「春香伝(チュニャンジョン)」が、南朝鮮でアニメ化され、上映されている。
タイトルは「成春香」。
李朝両班の青年・李夢龍とキーセンの娘・成春香との恋愛をテーマにした原作が、劇場用アニメーションとして制作されたのは初めて。事実の描写よりも誇張した技法で、ラブストーリを展開しているのが特徴。
なかには、携帯電話、コカコーラなどの現代的商品が登場する場面も出てくる。
脚本は全南大学校・国語教育科教授である朴ヤンホ氏が書いた。
●全善玉個人展
東京都立川市に在住する全善玉氏(69歳)の個人展が、小平市の栄光ギャラリーで1日から20日まで開かれた。
会場には、約80点の人物、動物、花、そして風景画など(水彩画、水墨画)が展示された。
全氏は夫を亡くした後、40年ぶりに筆をもち、四年間で約千点の作品を書き上げた。