美への誘い/戸栗美術館
江戸時代、日本は鎖国政策をとる一方、長崎出島を窓口に中国、オランダの2国に限り交易を許していた。その当時の代表的な輸出品の一つが伊万里焼で、中国景徳鎮窯の代替品として欧州から求められた。輸出が始まったのは1650年前とされる。
今回の展示では、輸出初期色絵作品に始まり、柿右衛門様式と呼ばれる一群の作品、金襴手(きんらんで)様式に至るまで、東南アジア、ヨーロッパに輸出された伊万里が一堂に集まった。展示品の中にはティーポット、ひげ皿など、当時の日本では使われなかった物も。輸出初期の色絵の状況を鮮明にするために、赤絵町出土の初期色絵陶片も展示されている。(聖)
12月23日まで。月曜休館。一般1030円、高・大生730円、小・中生420円。渋谷駅より徒歩10分。 TEL 03−3465−0070。