BOOK


☆「朝鮮のある児童文学風景」 韓丘庸著

 1990年から1999年までに出版された日本児童文学の中で、朝鮮を扱った作品と在日朝鮮人の児童文学を含めた138点の作品を概略的に紹介し、解題と若干のコメントを付している。

 また、戦後54年間の児童文学作品年表を資料として補足している。(あまのはしだて出版 2000円+税)

 

☆「オモニの歌・48歳の夜間中学生」 岩井好子著

 日本語(文字)を知らないまま、30余年間、働き続けてきた玄時玉オモニが48歳で夜間中学に入り、学んでいく姿を夜間中学の教師であった著者が書きとめたもの(ちくま文庫 600円+税)。

 南朝鮮で、今年7月に翻訳書(出版社=セサン・ソグロ、7800ウォン)が出版された。

 

☆『韓国崩壊・金正日の軍事戦略』キム・ミョンチョル著

 対朝鮮経済制裁の一部緩和発表後、朝米が関係改善へと大きく踏み出している中で、米国と対等以上に渡りあう朝鮮の力の秘密を北の軍事思想と戦略という視点から検証している。前著「金正日 朝鮮統一の日」(光人社NF文庫)と併せて読むことをすすめたい。(光人社1800円+税)