経済センサー/購買意欲なお横ばい


 経済企画庁が実施した9月の消費者動向調査で、消費者の購買意欲がなお横ばいの状態にあることが分かった。

 同庁は10月26日に調査結果を発表。向こう半年間の購買意欲を示す消費者態度指数は39.9%だった。

 同指数は、暮らし向きや物価の上がり方など5項目について、消費者が「良くなる」から「悪くなる」まで5段階評価したものを、指数にまとめたもの。全国5040世帯が調査の対象となっている。

 今回の結果は、前回の6月調査に比べて0.3ポイント上昇。項目別では、雇用環境、収入の増え方、暮らし向きの3つで指数が改善した。

 しかし、「悪くなる」「やや悪くなる」とした人が減り、「変わらない」と答えた人が増えたことが影響しているもので、「良くなる」との見方は伸びていない。経企庁でも、積極的な改善とは言えない、との見方を示している。