ニュースPICK-UP

在日  愛の募金スタート

北   各地でコメの脱穀作業/好天に恵まれ収穫増
    金永南委員長、朝鮮統一平和国際連絡委書記長と会見
    国連デーで朝鮮で宴会
    朝鮮代表が安保理で演説

南   南朝鮮シンクタンクも朝鮮経済プラス予測
    河野外相、金「大統領」と会談
    現代、西海工業団地調査団、訪北

日本  「浮島丸訴訟」原告尋問

国際  WFPが農業支援へ


在日/

愛の募金スタート

 年末の恒例行事になっている「愛の募金運動」が1日からスタートした。

 台風などの自然災害を被った同胞、身よりのない老人、孤児、難病と闘う人たちを支援するための募金活動は12月15日まで各地で行われ、年内に見舞金、物品などで配られる。

 問い合わせ=最寄りの総聯本部、支部または募金運動事務局 TEL 03−3356−6561

 振込先=朝銀東京信用組合本店営業部(普)1074780、口座名・サランエモグン

外国県民会議が中間報告

 外国籍県民神奈川会議(金廣照委員長)のメンバーらが10月27日、神奈川県庁を訪れ、岡崎洋知事に中間報告書を提出した。

 同会議が作成した中間報告には(1)外国人学校生に対する国立大学の受験資格の付与と同学校への助成の充実(2)入居差別解決のための制度の検討(3)生活情報の多言語化―などの提言が盛り込まれた。代表らは室谷千英副知事にも報告した。

 同会議は昨年11月に県が外国籍県民の県政参加を促進するため設置したもので、教育文化、社会生活の部会に分かれ、議論してきた。メンバー20人中、在日同胞は4人。

 

北/

各地でコメの脱穀作業/好天に恵まれ収穫増

 【平安南道文徳発=金志永、李鉉民記者】稲作を行う朝鮮各地の農村では刈り入れが終わり、脱穀作業の真っ盛りだ。

 朝鮮の米どころ、平安南道北西部の清川江下流に広がるヨルトゥサムチョンリ平野に位置する文徳郡。郡内で3番目に規模の大きな立石協同農場では今年、1ヘクタール当たりの収穫が昨年より600〜700キロ多い見込みだ。

 「今年のお米は悪くない出来です」と語る同農場のキム・スボク管理委員長によると、この地方ではこの1年間、米作りに適した天気が続いたおかげで、米粒一つひとつが重く大きくなったという。

 「1995年以後、たび重なる洪水と高潮の被害で収穫高は毎年下降線を描いていたが、昨年から少しずつ回復し始めた。今年は90年代半ばの水準まで行けそうだ」

 農耕地の総面積が約930ヘクタールの同農場では、12の作業班に分かれて脱穀作業を行っている。農場員らは作業を11月半ばまでに終える予定だ。

 10月に入り、朝鮮各地では朝霜が降りるようになった。稲刈りを終えた各地の農場では、収穫した稲が霜の被害に遭わないよう注意を払いながら、稲束の運搬と脱穀作業を急いでいる。

 

金永南委員長、朝鮮統一平和国際連絡委書記長と会見

 最高人民会議常任委員会の金永南委員長は10月27日、平壌の万寿台議事堂で朝鮮の統一と平和のための国際連絡委員会のギ・デュプル書記長と会見した。書記長は席上、国際連絡委員会が、統一を実現するための朝鮮人民のたたかいに連帯する運動を世界的規模で展開していることについて言及した。

 

国連デーで朝鮮で宴会

 国連デーに際し、駐朝国連常駐調整者代理の国連児童基金ディラワル・アリ・カーン代表が23日、平壌で宴会を催した。

 宴会には、崔秀憲外務次官ら関係者と駐朝各国外交代表が招待され、駐朝各国際機構代表と代表部メンバーが参加した。

 

朝鮮代表が安保理で演説

 第54回国連総会の「安全保障理事会(安保理)報告書」討議で朝鮮代表が20日、演説した。

 代表は演説で、安保理活動の80%を占める非公式協議状況について、「国連憲章や安保理臨時手続規定にも言及されていない非公式協議が持続していること自体も非正常的だが、それさえ紛争当事者を協議から排除し、協議状況を文書に反映しないのは安保理活動の透明性を望む加盟諸国の見解に合致しない」と主張した。

 そして紛争当事者を協議に参加させ、彼らの見解を反映させると同時に、諸国間の関係において、自主権が尊重されるべきだと主張した。(以上朝鮮通信)

 

南/

南朝鮮シンクタンクも朝鮮経済プラス予測

 南朝鮮の「韓国農村経済研究院」が27日、朝鮮の今年の食糧生産量は昨年比10―20%増の340万―386万トンと発表した。

 統一省のプラス予測(10月8日付)に続くもの。

 

河野外相、金「大統領」と会談

 日本の河野洋平外相が25日、ソウルでの金大中「大統領」との会談で、朝鮮情勢に関連し、「村山(元首相が計画する)訪朝団が懸案になっている。首相経験者が朝鮮に行くのは初めてで、訪問する以上は会談の相手が重要だ」と述べた。

 また金「大統領」が「朝鮮への対応は日米韓3国が意思統一して進めるべきだ」と指摘したのに対し、河野外相は「1国が朝鮮との関係を進展させれば、ほかの2国も有利になるとの観点でやっていきたい」と語った。

 

現代、西海工業団地調査団、訪北

 南朝鮮の聯合ニュースによると「現代峨山」が10月初め、朝鮮アジア太平洋平和委員会と合意書を交わした朝鮮西海岸工業団地事業調査のため、早ければ30日にも朝鮮を訪問する事が23日、明らかになった。南朝鮮当局者が明らかにした。

 調査団は、現代関係者16人を含む22人の予定。

 

日本/

「浮島丸訴訟」原告尋問

 「浮島丸事件」の遺族と生存者80人が日本政府に公式謝罪と損害賠償などを求めた訴訟で、初の原告尋問が10月28、29日、京都地裁で行われた。事件は、解放直後の1945年8月24日、帰国する朝鮮人強制連行者らを乗せた輸送船「浮島丸」が京都府の舞鶴湾で爆沈し、500人以上が死亡したもの。南朝鮮から訪日した原告らは尋問で、爆発前や事故の悲惨な状況などについて証言した。一行は26日に京都市内で記者会見、27日には京都府舞鶴市にある事件の追悼モニュメントの前で追悼会を行った。

 

国際/

WFPが農業支援へ

 報道によると、世界食糧計画(WFP)が朝鮮に対し、従来の食糧緊急支援と共に、来年から2年間、新たに長期的な農村再建復旧計画に着手する。

 WFPは19〜20日、ローマで開かれた理事会で、2000〜2001年の2年間、3363万2000ドルの予算を投入し、朝鮮の農村再建と復旧を支援する計画を承認した。WFPと朝鮮水害対策委員会が共に運営する同計画の目標は(1)自然災害で減少した食糧生産の回復(2)自然災害の予防(3)失業都市勤労者の雇用機会の拡大。食糧農業機関(FAO)なども支援し、32万2000余人の労力を投入して灌漑施設や堤防の復旧、造林、養苗、種子の確保などを行う。