経済センサー/来年の介護需要8.5兆円
朝日生命は11月の経済月報で、介護保険制度のサービスが始まる2000年度の総介護需要は、制度によって新たな介護需要が顕在化した場合およそ8兆5000億円に上るとの試算を示した。
試算は、要介護者数に、厚生省が発表した1人当たりのサービス需要額をかけたもの。2000年時点での要介護者数は、推計で要支援員60万人、要介護者259万人(在宅・施設入所)の合計328万人に上るとしている。
試算どおりに行けば、介護需要は98年度に比べて5兆9000億円の純増。ただし、制度開始までに十分なサービス供給体制を整えられない可能性が高いことから、厚生省は同年度の総介護費用を4兆7000億円程度と見込んでいるという。
なお試算では、2040年度には、需要は16兆3000億円にまで膨らむとの予想も示している。