千葉・東葛商工会セミナー/制度融資の活用法


 長引く不況の影響で、企業経営に必要な資金の調達が難しい中、注目を集める中小企業資金融資制度(制度融資)。この制度融資について学ぶ、千葉・東葛地域商工会主催の経済セミナー「制度融資の活用法|公的資金を賢く使う」が10月30日、松戸市の東葛朝鮮会館で開かれ、地元の同胞商工人らが参加した。

 セミナーでは、東京都商工会の金致善副理事長が、制度融資の内容と利用方法について解説した。

 金副理事長は、制度融資は、金額は1000〜1500万円台と大きくはないが、ほとんどの業種の中小企業が利用でき、利息が一定で1〜2%台と低い点や、返済期間が長い点など、多くのメリットがあると指摘。同胞商工人にも積極的に活用してほしいと述べた。

 そして、「最もポピュラーで使いやすい」という都道府県・区市町村からの融資をはじめ、各種の融資の受け方について説明した。

 セミナーを聞いた東葛商工会の申K権理事長は「今後は商工会でも制度融資についてしっかり学び、地域の商工人にアドバイスすることで、同胞社会を豊かにしていきたい」と語った。