経済センサー/CDレンタル店減少


 大和総研の調べによると、CDレンタル店が近年、ゆるやかな減少傾向にある。

 CDレンタル店は、1989年には日本全国で6200余店が営業していた。

 しかし、90年に洋楽新譜のレンタルを1年間禁止する措置が取られたのを境に、92年には4900店と、2割程度減少。今年6月の時点では4262店と、ピーク時に比べて約2000店が減少したという。

 ただし、JPOPと呼ばれる邦楽ソフトが好調なことについて、安価に音楽を楽しめるレンタル店の存在が、邦楽市場全体の伸びを側面から支援したと分析。既存の流通構造への影響が危ぐされているインターネットによる音楽データ配信との関連においても、ユーザーの選択肢が一層広がることで音楽ソフト業界全体が発展する見込みがあるとして、小売・レンタル・データ配信が棲み分けるとの見方を示している。