朝青神奈川・湘南西湘支部ツーリングクラブ「パラム」
風の気持ち 知る仲間/景色がスピードに溶ける
カメラを首に下げ、メーターMAX320キロを誇るホンダ「スーパーブラックバード」(1100cc)のリアシートにまたがる。
「じゃあいくよ」。運転する洪炳允さんがスロットルを空けると、風圧が記者の体を直撃。ビッグバイクならではの強烈な加速のなか、視界が一点に狭まり、周囲の景色はスピードに溶けて後方へと流れ去る。これが「風の気持ち」かと思いつつ、後続車に向けてシャッターを切った――。
結成5年を迎えた朝青神奈川・湘南西湘支部のツーリングクラブ「パラム(風)」。その伊豆・箱根ツーリング(10月30〜31日)に、愛車(バンディッド、250CC)とともに同行した。
今回は神奈川、東京、静岡から男性8人と女性4人が参加した。最高齢は61歳の洪さん。プロボクシング東洋太平洋チャンプ、洪昌守選手のアボジだ。
一行は初日の午前11時、リーダー・金伸幸さん(27)のGSXカタナを先頭に足柄SAを出発。雲一つない青空の下、メンバーはバイクと一体化し、右へ左へと車体を寝かせながらのワインディングを楽しんだ。
午後3時ごろ、宿泊所の貸別荘に到着。夜にはバイクに対する思いを語らいつつ、酒を酌み交わした。
金さんに、「パラム」結成のいきさつを聞いた。
「大好きなバイクを通じてトンポと知り合いたかった。チョチョン、オルシン分け隔てなく、走りの気分を知る者どうしのつながりを大事にしたい」
「参加者募集を知って、すぐに飛びついた」(洪さん)というように、その思いを受け止める人がいる。
翌朝、県道410号〜国道136号をフリー走行。伊豆スカイラインから北上し、午後3時半、ゴールの箱根峠で解散した(韓一秀記者)。
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問い合わせ TEL 0467−46−5012(朝青神奈川・湘南西湘支部)
※各地同胞の「ちょっと変わったクラブ」があれば、「健康・趣味」担当係まで紹介して下さい。