ニュースPICK-UP

在日  朝・日親善なかよしフェスタ/奈良初級、1200人で賑わう
     金剛山歌劇団全国ツアー終わる
     兵庫県姫路西支部「歩こう会」が登山
     トラジ会が1日旅行/兵庫県西神戸支部
     総聯代表、法務大臣諮問の会議で人権・差別の現況説明

北   南北、海外の共同調査団を/米軍虐殺で祖国戦線が提案
    アジア女子サッカーで銅

南   済州のみかん朝鮮へ/110団体 2000トン送る運動
    平壌で「檀君会議」/訪北した高麗大学長

国際  穀物生産40%増/FAOで朝鮮農業省副相
     合意発表なく終了/朝米高位級ベルリン会議


在日/

朝・日親善なかよしフェスタ/奈良初級、1200人で賑わう

 奈良朝鮮初中級学校創立30周年記念朝・日親善フェスティバル「なかよしフェスタ」(奈良県など後援)が21日、奈良朝鮮初級学校で行われ、1200余人の同胞と日本市民で賑わった。今年度から初級学校となった同校では、学生数を増やし財政難を解消するため、助成金の獲得運動を進めており、この日は一般市民向けの公開授業が開かれた。運動場では日本の後援団体が出店、日本舞踊も披露されるなど心温まる交流が行われた。

 

金剛山歌劇団全国ツアー終わる

 今年の金剛山歌劇団の本公演・全国ツアーが、22日、佐賀市民文化会館の公演を最後に幕を閉じた。

 去る5月14日、リリアホール(埼玉県川口総合文化センター)での公演を皮切りに始まった同歌劇団の全国ツアーは、多彩な歌と楽器演奏の第1部、華やかな民族舞踊の第2部の2部構成で行われた。

 民族的な中にも現代的な味付けがなされ、「老若男女を問わず楽しめる舞台」だったと好評だった。

 公演を見た日本市民らは、「朝鮮の芸術に触れるのは初めてだが、とても楽しめた。衣装も美しく、珍しい楽器も興味深かった」と異口同音に語っていた。

 

兵庫県姫路西支部「歩こう会」が登山

 総聯兵庫県姫路西支部の同胞文化クラブ「ハンマダン」の主催による、後期催しとして同胞登山「歩こう会」が10月31日、姫路市内の書写山で行われた。

 「ハンマダン」に参加している金徳七さんら会員たち37人の同胞が参加し、書写山内にある円教寺で休憩をとり、記念撮影をした。

 

トラジ会が1日旅行/兵庫県西神戸支部

 去る7月に結成された兵庫県西神戸地域の同胞長寿会「トラジ会」の1日旅行が3日、淡路島であった。

 会のメンバーなど59人が参加した今回の旅行には、総聯の同胞だけでなく、民団、さらには南朝鮮から来た同胞も参加した。

 「トラジ会」の金在根会長(同支部顧問)が、祝杯のあいさつをした。

 

総聯代表、法務大臣諮問の会議で人権・差別の現況説明

 19日に東京・千代田区の法曹会館で行われた人権擁護推進審議会(会長=塩野宏・成蹊大学教授)の第33回会議で、総聯代表が発言した。

 同審議会は法務大臣の諮問を受けて、人権侵害被害者の救済の在り方をテーマに、関係諸団体から意見聴取を行っている。

 総聯代表は、外登問題や、朝鮮学校生徒に対する暴言・暴行事件、入居・就職差別などの事例を挙げ、行政府から独立した救済機関の設置などを求めた。

 

北/

南北、海外の共同調査団を/米軍虐殺で祖国戦線が提案

 祖国統一民主主義戦線中央委員会は20日、朝鮮戦争時の米軍による住民虐殺事件の真相を明らかにするため、南北朝鮮、海外団体による共同調査団の結成を提案する書簡を、南朝鮮と海外の統一運動団体に送った。

 書簡は、米軍による虐殺は、国際法に違反するものであり、他民族に対する米軍の蔑視に基づいたものと指摘しながら、外勢によって民族が虐殺される惨事を繰り返さないためにも、犯罪を明確に決算すべきと述べた。また、共同調査団が、老斤里だけではなく、南北朝鮮全域を対象に調査することを提案している。

 

アジア女子サッカーで銅

 第12回アジア女子サッカー選手権(7〜21日、フィリピン)で朝鮮が3位になった。予選リーグA組の朝鮮は、3勝1分けで同組1位となり、B組1位の中国、C組1位の日本、各組2位中最高成績の台湾とともにベスト4入りし、決勝トーナメント進出を決めた。19日に行われた準決勝で中国に0−3で敗れ、21日の3位決定戦で日本を3―2で下して3位となった。

 なお、優勝は決勝で台湾を3―0で下した中国。Bグループの南朝鮮は予選リーグで敗退した。

 

南/

済州のみかん朝鮮へ/110団体 2000トン送る運動

 済州道の自治体や宗教・女性団体、みかんの生産業者など110の社会団体が、朝鮮にみかんを送る運動を始める。

 10月に講演のため、済州道を訪れた「ウリ民族助け合い運動本部」のソ・ギョンソッ牧師が、同道でみかんが過剰生産された話を聞き、運動を発案したことがきっかけ。

 運動本部では、来月末までに2000トンのみかんを農家などから集め、運送、包装にかかる経費3億ウォンを募金などで工面し、来年の1月初旬に済州港から直接、南浦港に運送する予定。

 済州道では今年1月、「大韓赤十字社」を通じて、済州産のみかん100トンを朝鮮の子供や老人に送っている。

 

平壌で「檀君会議」/訪北した高麗大学長

 報道によると、高麗大学校の金ジョンベ総長は19日、檀君学会の会長の資格で9日から16日まで訪北した結果を発表し、「来年、朝鮮の社会科学院と平壌で開天節(檀君が国を作った日、10月3日)を記念し、南北の学者たちが、檀君に関する学術交流会議を開くことになった」と明らかにした。実現すれば南北朝鮮の学者が、平壌で学術交流をするのは分断後初めて。

 金学長によると、学術会議では、南北朝鮮における研究成果と文献資料を発表し、共同研究における課題などを論議する予定だ。

 

国際/

穀物生産40%増/FAOで朝鮮農業省副相

 報道によると、朝鮮の金永淑農業省副相はローマで開かれた国連食糧農業機関(FAO)総会で基調演説し、朝鮮の今年の穀物生産量が428万トンで前年比40%増だと述べた。

 今年の食糧生産と関連しては、すでに白南淳外相らが楽観的な展望を明らかにしており、10月の内閣全員会議拡大会議に関する国内の報道には「豊作」との表現もあった。当局者が具体的な数字をあげたのは初めて。

 

合意発表なく終了/朝米高位級ベルリン会議

 15日からベルリンで開かれていた朝米高位級会談が19日、合意文書などを発表することなく終わった。

 報道を総合すると、今回の会談では、九月に行われた朝米会談での合意事項(対朝鮮経済制裁措置の解除)の履行状況と、ワシントンでのさらにハイレベルな会談の開催について協議された模様。協議内容は明らかになっていないが、双方の主張には隔たりがあると見られている。

 ワシントンで開かれる高位級会談については、開催で双方が合意しているものの、日程や議題、メンバーの選定などで意見の食い違いがあるという。

 今会談には金桂寛・外務省副相とチャールズ・カートマン朝鮮半島問題担当特使が出席した。