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在日  全国ボクシング選抜出場へ/大阪朝高 李冽理選手
     在日本朝鮮人卓球選手権大会

北   汎民連南側副議長を招請/治療目的
    予防接種が完了
    国際問題研究所代表団が中国へ
    養魚事業が活発に
    白南淳外相、新任の国連常駐調整者と会見

南   駅の表示など正しいウリマルに/南の鉄道省、12月から
    民主労総が合法化/結成4年ぶり、運動にはずみ
    老斤里事件被害者186人受付
    延世大で初の女性学生会長

日本  入居差別に警告書
     キトラ古墳が史跡に
     「周辺事態」初の図上演習

国際  KEDO年内本格工事目指す


在日/

全国ボクシング選抜出場へ/大阪朝高 李冽理選手

 大阪朝鮮高級学校の李冽理選手(2年)が、第7回近畿高等学校ボクシング新人大会(19〜21日、大阪市住吉区)のバンタム級で優勝し、来年3月に行われる第11回全国高等学校ボクシング選抜大会の出場権を獲得した。

 李選手は、奈良工業高校の仲和弘選手との決勝戦で、1ラウンド40秒過ぎにダウンを奪うと、その後も攻撃の手をゆるめず1分20秒に再びダウンを奪い、RSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)勝ちした。試合を終えた李選手は「試合で勝ったことも嬉しいが、先輩たちに継いで選抜大会に連続出場できたことがもっと嬉しい」と語っていた。

 

在日本朝鮮人卓球選手権大会

 第26回在日本朝鮮人卓球選手権大会が20、21日にかけて神奈川県横浜市の平沼記念体育館で行われ、日本各地から15チーム、80余人が参加した。

 大会では団体戦と個人戦(シングルス、ダブルス)が男女別にそれぞれ行われ、団体戦では総聯東京(男子)、総聯千葉(女子)が優勝した。

 

北/

汎民連南側副議長を招請/治療目的

 平壌24日発朝鮮中央通信によると、祖国統一汎民族連合(汎民連)北側本部は24日、南側本部の金良茂常任副議長と反米反戦緊急対策委員会の権オチャン大会長を、治療目的で北に招く招請状を送った。招請状は、金副議長が重病により、精神的および肉体的苦痛を強いられているという消息を聞いて、北側の医療機関で治療を受けられるよう協議したと経緯を明らかにしながら、両氏の滞在中のあらゆる便宜を提供し、身辺安全と帰還を保証すると述べた。

 また同日、朝鮮赤十字会中央委員会の張在彦委員長が、「大韓赤十字社」の鄭元植総裁に同じ趣旨の手紙を送った。

 

予防接種が完了

 平壌22日発朝鮮中央通信によると朝鮮の保健省国家検閲院は、10月20日と11月20日の「民族免疫デー」に、小児マヒ予防接種を全国的に行い、5歳未満の対象児童への予防接種が完了した。朝鮮では毎年この日に際し、各衛生防疫機関で予防接種と住民免疫管理を行っている。

 

国際問題研究所代表団が中国へ

 平壌23日発朝鮮中央通信によると国際問題研究所代表団(団長 金光宇所長)と彰徳学校親善代表団(団長 林在民副校長)が22日、中国訪問のため平壌を出発した。

 また、朝鮮中央通信によると、国家旅遊局の孫鋼副局長を団長とする中国友好参観団が20日、空路平壌に到着した。19日には李泉氏を団長とする中国吉林毓文中学校事績活動家代表団が、列車で平壌に到着した。

 

養魚事業が活発に

 平壌18日発朝鮮中央通信によると朝鮮で養魚事業が積極的に進められている。平安南道では、今年だけで200余ヵ所の養魚場が建設された。大同江と清川江を有する同道では、地理条件を活用して、工場、企業所の構内や農村地域のいたるところに、千余の養魚場と養魚池を作った。

 また、平安北道の養魚事業所では、昨年に比べて300万匹も多い稚魚を生産し、1500余の機関に供給した。

 

白南淳外相、新任の国連常駐調整者と会見

 白南淳外相が18日、新任の駐朝国連常駐調整者のデービット・モートン国連開発計画(UNDP)常駐代表の表敬訪問を受け、談話した。

 

南/

駅の表示など正しいウリマルに/南の鉄道省、12月から

 南朝鮮の鉄道庁は、日本語の漢字表記や中国式の漢語をそのまま朝鮮語で読んでいた鉄道用語を、正しい朝鮮語に分かりやすく改めることにした。駅の表示などを書き換え、12月1日から実施する。

 日本式から改めるのは、「テハプシル(待合室)」→「マジパン(待つ部屋)」、「ケピョ(改票=改札)」→「ピョファギン(切符の確認)」など。また中国式からは「チョンドヨク(前途駅)」→「タウムヨク(次の駅)」、「ウォルスン(越乗)」→「トーカギ(乗り越し)」などだ。

 南では1900年に日本が初めて開通させた京仁鉄道以来、当時の漢字表記による鉄道用語をそのまま使っていた。ちなみに北では待ち合い室を「キダリムカン(待つ部屋)」などと、固有の朝鮮語中心の表記。

 

民主労総が合法化/結成4年ぶり、運動にはずみ

 報道によると「全国民主労働組合総連盟」(民主労総、段炳浩委員長)が23日、合法組織として承認された。

 今回の承認によって民主労総は今後、政府各部署と傘下団体の各委員会に代表を派遣するか、推薦することが可能になり、また財政支援も受けられることになった。

 民主労総は同結成準備委員会を経て95年11月に結成された。今年7月末現在の組合員数は57万745人で、金属、建設、公共サービス、病院、事務金融など19の産業別連盟と1205の単位労組が加盟している。

 

老斤里事件被害者186人受付

 報道によると朝鮮戦争当時に米軍が住民を虐殺した老斤里事件で、23日現在、186人(男性94人、女性92人)が被害者申告を終えた。内訳は、死亡者144人、負傷32人、行方不明10人。

 申告を受けつけた忠清北道永同郡当局によると、「資料不足などで被害申告を受付けられていないものが十余件になると予想され、事件による人命被害は200余件になるだろう」という。

 南朝鮮政府は、先月に老斤里事件の被害者申告を受け付けると発表した。

 

延世大で初の女性学生会長

 延世大学校の開校以来、初の女性総学生会会長が生まれた。

 19日、同校の第37代総学生会会長に選出されたチョン・ナリさん(21、社会福祉)は「最近の学生運動は実生活で実現されないことが一番大きい問題点」「初の女性会長というより、学友たちに選ばれた会長という気持ちで堂々と働きたい」と決意を述べた。

 民主的な総長選出などを公約に掲げたチョンさんは、総投票数の36.6%を獲得。

 

日本/

入居差別に警告書

 報道によると、外国人であることを理由に入居を断ったのは人権侵害にあたるとして兵庫県弁護士会が22日、尼崎市の不動産会社に警告書を出した。また県や県宅地建物取引業協会などにも、国籍による入居差別をなくすための対処を求めて要望書を提出した。

 同弁護士会に人権救済申立をしたのは尼崎市内の同胞男性(故人)。97年6月、市内のマンションに入居しようと不動産会社に電話し在日朝鮮人だと告げると、「外国人は入居できない」と断られた。

 

キトラ古墳が史跡に

 文相の諮問機関、文化財保護審議会は19日、奈良県明日香村の「キトラ古墳」(7世紀後半―8世紀初頭)を国の史跡に指定するなど、計29件を史跡、名勝、天然記念物に指定するよう答申した。

 キトラ古墳では昨年3月、超小型カメラによる内部調査が行われ、天井に精密な「星宿図」、東西南北の壁に四神図が描かれているのが見つかった。その天井画、壁画に高句麗の影響が色濃いことから、朝鮮半島や在日同胞の研究者、愛好家らの間でも話題となった。

 

「周辺事態」初の図上演習

 読売新聞22日付によると日本の防衛庁は、21日までに、来年2月に実施する日米共同統合演習で、朝鮮半島有事を想定した「周辺事態」の本格的な指揮所演習(図上演習)を初めて実施することを決めた。日米防衛協力の指針・(ガイドライン)関連法が5月に成立したことを受けたもの。

 演習は朝鮮が南朝鮮に・「侵攻」したと設定、日本政府が周辺事態と判断して、米軍に対し後方地域支援などを行う一方、日本国内に弾道ミサイルが着弾する状況を想定するなど、日本に対する直接的な武力攻撃を想定した内容となっている。

 

国際/

KEDO年内本格工事目指す

 朝鮮に軽水炉を供与する朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)の理事会が22日、ニューヨークで開かれ、会議に出席した日本、米国、南朝鮮、欧州連合(EU)の各担当大使が、年内の本格工事開始を目指して努力することで一致した。