経済センサー/長期失業者が増加
日本の総務庁が11日、「労働力特別調査」を発表した。それによると、今年8月時点の完全失業者320万人のうち、失業期間が1年以上の人が、前回行った調査(今年2月)の時に比べ、1万人増しの71万人となり、過去最多を更新した。
企業などで働く雇用者数は前回よりも増えたが、増加の内訳はパートタイム労働者など臨時雇用がほとんどで、雇用の不安定化が進んでいることが裏付けられた。
また、失業期間が1年以上に上る人は、失業者全体の22.2%。とくに男性の中高年層で再就職に要する期間が長引いており、企業のリストラの影響がうかがえる。仕事に付けない理由としては、「求人の年齢と自分の年齢が合わない」(69万人)「希望する種類の仕事がない」(48万人)、「条件にこだわっていないが、とにかく仕事がない」(40万人)など。