神奈川商工人セミナー/経営の洗練化など強調


 神奈川県同胞商工人経済セミナー(県商工会主催)が9日、横浜市内のホテルで行われ、商工人と商工会関係者ら120余人が参加した。

 姜鉄遠会長があいさつ。「セミナーで学んだことが事業で実を結ぶよう、積極姿勢で参加して欲しい」と語った。

 セミナーでは、朝鮮大学校経営学部の尹弼錫学部長と公認会計士の蓮見正純氏が講師を務めた。

 まず、尹学部長が「同胞商工人の企業権と新時代の経営」と題して講演した。

 尹学部長は、日本経済の高度成長期に本格化した在日同胞の企業活動は21世紀初頭に成人期を迎え、青商会などが目指す「豊かな同胞社会」を実現させる力を備えると指摘。今後は、日本経済の基幹をなす製造業への進出や、企業経営の洗練化をいかに進められるかが課題だと話した。

 蓮見氏は、ビッグバンの進展による中小企業金融の変化について説明。事業戦略や財務戦略の見直しを進めて売上本位から収益力重視に移行し、金融機関から見て魅力的な企業になることが緊要だと強調した。

 なお、神奈川県商工会ではこのほど在日朝鮮商工会として初めて、インターネットのホームページを開設した。

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