詩調を学び理解深める/高麗書芸研究会


 ウリナラの伝統的定型詩歌の一つである詩調について学び、理解を深めている高麗書芸研究会。

 古来から伝わり、4000首ほどの作品があるとされている詩調は、四季時節の自然と人間の喜怒哀楽、愛国心、夫婦愛など内容が多彩である。

 古来、日本との交流の中で、俳句、短歌などに少なからぬ影響を与えたといわれている。

 同研究会ではこれまで、若い同胞らにも呼びかけ、「物語朝鮮詩歌史」(金允浩著)を教材に、詩調が出た背景とその歴史について学んできた。

 また、朝鮮語と日本語の対訳で、平易に詩調を解読した「詩調443首選」(瀬尾文子著)を教材に読書会を開いた。

 昨年8月には、結成10周年を記念して、同書の著者である瀬尾文子さんを招いて講演会を開き、今年11月7日にも瀬尾さんと出版元の育英出版社・鶴岡正夫社長を招いて、勉強会を開いた。

 40人の同胞と日本人が参加した講演会で瀬尾さんは、「朝鮮の伝統文化を多くの日本人に伝えるため、この本を書いた。詩調を通して朝鮮と日本の文化交流を深めていこう」と語った。

 参加者らは「素晴しい文化を守らねばならない。言葉と文化を知らずして、愛国心は育たない」との感想を述べていた。


本のプレゼント

物語 朝鮮詩歌史/金允浩著

詩調443首選/瀬尾文子著

 「物語 朝鮮詩歌史」(87年、彩流社、1800円)の著者・金允浩氏と、「詩調443首選」(瀬尾文子著・97年、3800円)の出版元である育英出版社の鶴岡正夫社長の好意によって抽選で、各5冊ずつ、計10人にプレゼントします。

 応募方法=ハガキに希望書名1冊と、〒住所、氏名、年齢、職業、電話番号を記し、朝鮮新報社日本語版「文化」担当係まで(TEL 03・3260・5839、内線449、450)。12月8日必着。

 なお、両書の購入についての問い合わせは、文芸同中央の書芸部長・金光成氏(TEL 03・3606・5555、FAX 03・3606・5559)、または彩流社(TEL 03・3234・5931)、育英出版社(TEL 03・5696・2292)まで。