解説/日本政党代表団訪朝
【解説】今回の訪朝団には、日本の7つの政党代表ら16人の議員が参加した。国会を代表する超党派の訪問団で「日朝国交正常化の土台を築く固い決意」(代表団幹事長の野中広務衆院議員)を持って訪朝した。
朝・日間の対決状態を解消するには、100年来続き、最近「ミサイル脅威」を契機にいっそう露骨になっている日本の対朝鮮敵視政策が転換されるべきだ、というのが朝鮮側の一貫した立場だ。
1日の夕方、平壌市の玉流館で行われた歓迎宴で金容淳書記は、「1900年代を締めくくろうとする時期に、日本の政党代表団が朝・日関係を改善しようという希望を持って、わが国を訪問したのは好ましい出来事だ」としながら、「両国間にあった過去の不幸な歴史をきれいに清算し、自主性と平等、内政不干渉と互恵の原則をもって、善隣友好関係を発展させよう」と強調した。
また村山団長も、朝・日両国は「第2次世界大戦が終り、50余年が過ぎた今日も、正常でない関係にある」と指摘しながら、今回の平壌訪問が「新しい信頼関係を構築する第一歩になることを期待する」と語った。
両国の政党代表団は2日、万寿台議事堂で会談を行った。会談では、朝・日両国が、新しい信頼関係を構築する上で提起されている問題について、意見が交わされた。また訪朝団は平壌市内を観光した。
代表団が平壌に滞在するのは、2泊3日の短い期間だ。しかし、両国の政党代表が対話を行った一連の場では、双方が真摯に討議すれば、実りをもたらせるという雰囲気が形成されていた。 【平壌発=金志永記者】