朝鮮労働党と日本政党代表団の共同報道文(全文)


 平壌3日発朝鮮中央通信が伝えた朝鮮労働党代表団と日本政党代表団の共同報道文の全文は次のとおり。(朝鮮通信)

 朝鮮労働党の招請により、日本の村山富市元総理を団長とする日本政党代表団が1999年12月1日から12月3日までの間、平壌を訪問した。

 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会の金永南委員長が日本政党代表団と会見した。

 金容淳書記を団長とする朝鮮労働党代表団と村山元首相を団長とする日本政党代表団との間で会談が行われた。

 会談で両政党代表団は、両国間の関心事について、忌憚(きたん)のない意見交換を行ったうえで、21世紀を迎えようとするこんにちに至るまで朝・日両国間の関係が改善されないでいることについて指摘し、可能な限り早く不幸な過去の歴史を清算し、両国人民の利益に合うように朝・日関係を改善発展させることが必要であると認め、次のように合意した。

 1、双方は、いままで進めてきた朝・日間の政党および政府間の対話および交流を踏まえ国交正常化のための朝・日政府間会談再開の重要性について合意し、各自、自国政府に会談の早期再開を促すことにした。

 2、双方は、日本政党代表団の平壌訪問を契機として、朝・日両国が関心を持つ人道主義的問題解決の重要性について合意し、各自、政府の協力の下で赤十字に対してこのためお互い協力していくよう勧告することにした。

 3、双方は、両国間に存在する不信を解消し、相互理解と友好を発展させるために交流と往来を強化することにした。

 朝鮮労働党代表団団長   金容淳
 日本政党代表団団長    村山富市

 1999年12月3日

 平壌