朝・日国交正常化会談の早期再開で合意/朝鮮労働党、日本政党代表団


 村山富市元首相を団長とする日本政党代表団が1日から3日まで訪朝し、朝鮮労働党代表団との会談で双方は、朝・日国交正常化会談の早期再開で合意した。会談で朝鮮側は、不幸な過去に対して謝罪、補償し、敵視政策を放棄すれば日本とは友好的に接し、不正常な朝・日関係も改善されると指摘した。日本側は植民地支配に対する謝罪と反省の意を表し、前提条件のない朝・日間協議を通じて不正常な関係を終わらせ、関係を改善するという立場を示した。そして双方は共同報道文で(1)朝・日政府間会談の早期再開をそれぞれが自国政府に促し(2)赤十字に人道問題解決のために協力しあうことを勧告し(3)相互理解と友好を発展させるための交流と往来を強化することで合意したことを明らかにした。(6面に共同報道文全文など関連記事)

 

共同報道文発表

 朝鮮労働党代表団と日本政党代表団間の会談が2日、平壌の万寿台議事堂で行われた。朝鮮側から朝鮮労働党中央委員会の金容淳書記と金養建部長、宋浩京副部長ら、日本側から村山富市元首相を団長とする代表団メンバーと随行員が参加した。

 会談で双方は、朝・日関係を1日も早く正常化すべきであるという点で意見を共にし、各自の立場を表明した。

 朝鮮側は、朝・日関係と関連した立場は明白かつ変わりないと述べ、日本が朝鮮人民に計り知れない不幸と災難をふりかけた過去に対して心から謝罪、補償し、対朝鮮敵視政策を放棄すれば、不正常な朝・日関係も改善されるだろうと指摘した。

 そして、日本が過去に対する謝罪と補償を行い、関係改善へ向かうべきだと強調した。

 日本側は、朝鮮の植民地支配に対する謝罪と反省の意を表し、第2次世界大戦後、今まで続いている両国間の不正常な関係を改善することが大きな課題になっていると指摘した。

 また、前提条件のない協議を通じて、不正常な関係を終わらせ、関係を改善するという立場を示した。

 日本側は、両国の政党間の接触と各分野における交流を実現することが関係改善に有益であると指摘。

 朝鮮側は、「ミサイル発射」「ら致」という言葉自体が非友好的で敵対的な言葉であると指摘した。

 双方は、人道的問題について、両国赤十字団体間の協議を通じ、実現していくべきだと指摘した。

 また、今世紀に発生した忌まわしい出来事を今世紀のうちにすべて解決するための協議、朝・日国交正常化のための会談を速やかに再開し、両国間の関係を改善すべきであるという点で見解を共にした。(朝鮮通信)

 

金正日総書記に親書/自民党総裁の小渕首相

 金正日総書記に自民党総裁の小渕恵三首相から親書が寄せられた。

 親書は2日、訪朝団の村山富市団長から朝鮮労働党中央委員会の金容淳書記に伝達された。

 また、金正日総書記に日本政党代表団が贈り物をした。

 2日、村山富市団長から、朝鮮労働党中央委員会の金容淳書記に伝達された。(朝鮮通信)



金永南委員長、日本政党代表団と会見

 朝鮮労働党中央委員会政治局委員で、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会の金永南委員長は3日、平壌の万寿台議事堂で、村山富市元首相を団長とする日本政党代表団と会い、歓談した。

 朝鮮労働党中央委員会の金養建部長と宋浩京副部長ら、関係部門の活動家らが同席した。(朝鮮通信)