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在日 過去清算促す活動を/朝鮮人強制連行真相調査団東・西日本会議
「一時金」支給を非難/元軍属らの団体が声明
2ヵ国語スピーチで銅/大阪の韓秀子さん
南 単一のワープロ開発へ/三星電子が北と共同で
ソウルで統一バスケ
在日/
朝鮮人強制連行真相調査団1999年全国連絡協議会の東日本(4日、東京)、西日本(5日、兵庫)会議が行われた。
7月に実施された愛知調査団による、旧日本海軍「慰安所」(咸鏡北道清津市)に関する現地調査、現在実施中の神奈川、千葉調査団、岡山証言収集委員会による一世の証言収集など、各地の調査報告が行われた。
また、来年の活動について討議し、1世の幅広い証言収集を行うなど、日本の過去清算を促すための活動を総合的に実施していくことが呼びかけられた。
元軍属や遺族の在日同胞らでつくる「マキン・タラワ島ウリ同胞犠牲者遺族会」(事務局・兵庫)は5日、在日の元軍人・軍属に対して、日本政府が「弔慰金」などの名目で一時金を支払うことを検討していることを批判する声明を発表した。声明では、被害者が植民地統治下で戦地に強制連行された朝鮮人であるため、日本人軍属などに適用される戦傷病者戦没者遺族等援護法の枠組みにはめ込むのではなく、被害民族として、賠償(補償)をすべきだと訴えた。
神戸YMCAが主催した第20回神戸市長杯バイリンガルスピーチ大会(11月23日、神戸勤労会館)で、大阪市に住む韓秀子さん(50)が銅賞を受賞した。
大会は、「地球市民の世紀に向けて―20世紀が遺した教訓―」のテーマで英語と日本語でスピーチが行われ、韓さんは日本社会に残っている在日朝鮮人に対する差別意識と、同胞社会に残る日本人との対立意識をなくすことを訴えた。韓さんは1969年に朝鮮大学校師範学部を卒業した。
北/
ロック歌手のロジャー・クリントンさん(クリントン米大統領の実弟)の公演が5日、平壌市の烽火芸術劇場で行われ、朝鮮アジア太平洋平和委員会の金容淳委員長、李種革副委員長、朝鮮対外文化連絡協会の文在哲委員長代理、文化省の宋錫煥副相、芸術家、平壌市内の勤労者らが観覧した。公演にはクリントン氏一行と朝鮮の芸術家が出演した。
クリントン氏はソロで歌い、朝鮮の芸術家も女性器楽重奏と女性独唱、舞踊など多彩な演目を披露した。公演は合唱「我らの願いは統一」で幕を閉じた。
また、ア太委の金容淳書記が4日、クリントン氏と会見した。 (朝鮮通信)
南/
報道によると、三星グループ系の三星電子が、南北共通のワープロソフト開発に着手する。同社は2日、朝鮮側とソフトウェアの共同開発と家電製品の賃加工を主要内容とする契約を、このほど結んだと発表した。
ソフト分野における南北の協力事業は初めて。朝鮮コンピュータセンターと共同で行うソフト開発は、南北の単一ワープロソフト、中国語の文字認識、ゲームソフト、文書要約ソフト、グラフィックライブラリーの開発など5種類。現在、南北のワープロは、文字コードやキーボードのキーの配列が違う。委託加工は、カラーテレビとラジオカセット、電話の3品目。
南北統一バスケット大会が23〜24日にかけて、ソウルで開かれる。1日、現代グループ関係者が明かした。
9月に平壌で開かれた統一バスケ大会に、現代チームが参加したことに答礼訪問する形で、朝鮮側も合意したという。試合は南から現代チームが、北からは「ピョラッ」(男子)、「フェオリ」(女子)が参加の予定。
日本/
兵庫県外国人学校協議会主催の第3回兵庫県外国人学校交流会が11月27日、神戸市須磨区のマリスト国際学校で行われ、同校と神戸朝鮮初中、西神戸朝鮮初級、カナディアン・アカデミー、聖ミカエル国際学校、神戸ドイツ学院の各校、日本の須磨浦小学校から220余人の児童が参加した。
8チームに分かれてドッジボール大会をした後、チーム別に昼食。国や民族、言葉の壁を越え、連絡先を交換する光景が見られた。児童らは笑顔で「楽しかった。友達がいっぱいできた」などと話していた。
協議会は95年の阪神・淡路大震災で被災した県内の外国人学校が、復旧に向け協力する過程で結成された。朝鮮学校13校を含む19校。