ヒットの真相/ICレコーダー


テープ起こしの煩わしさ解消

 議事録を作るのに、テープ起こしだけで四苦八苦――。こうした悩みをデジタル技術で最大限に解消したのが、ICレコーダーである。

 ICレコーダーは、従来のカセットテープではなく、小型のICメモリーに音声を記録する。このICメモリーを用いることで、レコーダー本体の大幅な小型・軽量化が可能になった。会議の録音などに限らず、ひらめいたアイデアをメモ帳感覚で吹き込むなど、使い勝手が飛躍的に向上している。

 肝心の音のほうも、デジタル方式の採用で、アナログのカセットテープをはるかにしのぐ高音質を実現。録音時間が最大4時間以上のものまである。

 さらに注目すべきは、音声データをパソコンに転送し、画面上にダイレクトに文字で出せるという機能。テープ起こしの苦労をなくした画期的な機能であり、普及が期待される。