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健康的にお酒を/飲みすぎに注意

 お酒を飲む機会が多い季節になった。適量の飲酒はストレス発散や場の雰囲気を盛り上げるのに役立つが、飲み過ぎは健康を損ねる原因だ。健康的にお酒を飲むためには、次のことに注意しよう。

◇ 適量を守る。ビールなら1〜2本、日本酒なら1〜2合、ウイスキーならダブルで1〜2杯。動脈硬化を防ぐといわれる赤ワインも、ワイングラスで4〜5杯で効果が期待できます。

◇ 一気飲みはしない。お酒の一気飲みで命を落とす人が依然後を絶たない。一気飲みをしたり、強要するのは絶対に止めよう。

◇ 食べながら飲む。お酒には、思われているほど栄養分は含まれていない。栄養不足にならないためにも、料理を食べながら飲むようにしよう。例えば鍋物ならバランスよく栄養が補給できる。

◇ 週に2日は禁酒。お酒に含まれるアルコールを処理する肝臓にも定期的な休養が必要です。1週間に2日以上はお酒を飲まない日を設ける。

◇ 迎え酒は厳禁。2日酔いの後にお酒を飲むと、弱った肝臓や胃、すい臓などにさらに負担をかけることになる。(新聞「健やかTOKYO」12月1日号より抜粋。月1回発行。東京都医師会監修、発行=ヘルス通信社。TEL 03・5490・9560)

青菜は葉緑素の宝庫/血液浄化、二日酔いに効く

 冬のシュンギク、山東菜、コマツナ、京菜など、いわゆる冬の青菜は、カロチン、ビタミン、ミネラルなどに富み、栄養的には優等生と言える。1年中出回っているが、霜に当たって甘味の乗った旬の時期の栄養価、味はまた格別。お浸しばかりでなく、油揚げと一緒に煮たり、水炊きにしてポン酢で食べたり、鍋物で楽しみたい。

 このような冬の青菜をたくさん食べると、かぜをひきにくく、しもやけ、ひび、あかぎれなどの予防にもよいとされている。これは青菜に含まれるビタミン類の効能といえる。

 冬は、やれクリスマスだ、正月だといって、ごちそう(肉類)を食べ、お酒を飲む機会が多くなる。また、寒さを防ぐため、脂肪などがたっぷりの高カロリー食を取る。そんな時に、葉緑素の宝庫とも言うべき青菜を食べると、肉食性老廃物やたばこのニコチン、酒(アルコール)からできるアルデヒドなど、各種の細胞阻害物質に対して、中和解毒効力を発揮する。

 これは葉緑素の速効性浄血作用による。葉緑素は血液中でいろいろな毒素と結び着いて、解毒する。そのような意味で、冬の青菜は二日酔い、悪酔いによく効くし、血液の浄化にも役立つ。

(「1010」第41号より抜粋。筆者=相馬暁・北海道立中央農業試験場長。東京都公衆浴場業環境衛生同業組合発行。草隆社編集=東京都文京区本郷4―1―3、TEL 03・3818・2271)