2000年への期待胸に/同胞送年会


 

 送年会シーズンたけなわ。各地の支部、分会でも、子供からお年寄りまでが集まって楽しめるように様々な趣向をこらして1900年代最後の送年会が行われている。また、2000年にはどんな同胞社会になっているのかなど様々な期待を胸に親ぼくを深め合った。各地の送年会をのぞいてみた。

 

各地/趣向こらしきずな深める

ビンゴゲーム、サムルノリ、カラオケ、講演会

 1995年の阪神大震災後、初めて送年会を開いたのは総聯兵庫・西神戸支部長田分会。4日、子供からお年寄りまで約60人が集まり、天道教長田会館で開かれた。1〜3世が楽しめるゲームが準備されるなど、終始わきあいあいとした雰囲気だった。

 総聯京都・右京支部梅津2分会の送年会は8日、西京区松尾小島で、70人が参加して開かれた。女性同盟の人々が準備した食べ物とすきやきを囲みながら、話に花が咲いた。

 総聯分会の姜春鎬分会長(49)は、「こんなにたくさんの同胞たちが集まってくれて本当にうれしい。来年もみんなが集まれる機会をたくさん作りたい」と語っていた。

 愛知・豊橋同胞の送年会はちょっと変わった趣向。5日、豊橋市内のホテルで、講演会&送年会の形で開かれ、「21世紀の在日同胞」と題して朝大政経学部の韓東成助教授が講演、78人が聞き入った。続いて、84人が参加して行われた送年会では、朝鮮民謡、サムルノリなど民族情緒あふれる歌と踊りがひろうされた。

 総聯千葉・西部支部習志野分会では、総聯と女性同盟合同で送年会を、60人が参加して西船橋の長太郎飯店で開いた。65歳以上の同胞、来年4月に千葉朝鮮初中級学校初級部に入学する子供たちに贈物が手渡され、ビンゴゲーム、カラオケなどで楽しいひとときを過ごした。

 福岡・遠賀同胞送年会は6日、遠賀郡のぶどうの樹―ゆかいな果樹園で盛大に行われた(52人参加)。訪朝した県議会の助信良平氏があいさつに訪れるなど、終始なごやかな雰囲気で99年を送る場となった。

 総聯群馬西毛支部の送年会は6日、同胞の経営する飲食店「香港市場」で開かれ、70余人が参加。1900年代最後をしめくくりながら、2000年代への期待を胸に楽しいひとときを過ごした。

 

東大阪東支部花園分会/ひと足早い餅つき

 「よいしょっ! よいしょっ!」――ひと足早く餅つきを楽しむ子供たちに声援を送っているのは、総聯東大阪東支部花園分会のアボジ、オモニたちだ。

 4年前に再建されて以来、分会通信の発行、各種イベント開催など、活性化に力を入れてきた。

 餅つきは12日、炭火焼肉「南大門」(東大阪市菱江)での総聯、女性同盟合同送年会(50余人参加)に先立ち行われた。子供たちを喜ばせようと、今回初めて企画されたもの。李真充君は、「ほんとはしょうゆ味が好きやねんけど、自分でついた餅なので、きなこもとてもおいしい」と、つきたてをほおばっていた。

 1昨年末に分会長に就任した李光錫さん(37)は、「2000年も、若い同胞が中心になって分会活動を盛り上げていきたい」と抱負を語っていた。

 

女性同盟福岡・八幡支部/オンマサンタに大喜び

育児サークル「ひよこキッズ」

 女性同盟福岡県八幡支部には、0歳から3歳までの子供を持つ母親たちの育児サークル「ひよこキッズ」がある。

 6日、支部事務所で子供たちとともにクリスマス会&忘年会を開いた。オモ25人、子供12人が集まり、手作り料理やケーキを食べながら、ゲームを楽しんだり…。

 オンマ(母親)扮するサンタからプレゼントを手渡されると、子供たちは大喜び。わきあいあいのひとときだった。

 来年3月で発足6年目を迎える「キッズ」は現在、会員数20人。郭富枝さん(35)、文由美さん(32)、張明順さん(31)、朴誠美さん(32)ら若いオモニたちが中心だ。 

 月に1度集まり、外遊び(公園、ピクニック、プール、運動会)、室内遊び(保健婦による身体測定、フリーマーケット、育児講座、母親たちの座談会)などを行ってきた。月刊で「ひよこキッズ便り」も出している。