ヒットの真相/平壌焼酎と「真露」
巷は忘年会シーズン真っただ中だが、日本でビールとともに根強い大衆的人気を誇るのが焼酎である。低カロリーで口当たりが良く、バリエーション豊かな飲み方で楽しめる焼酎は、女性を居酒屋に呼び寄せるのに大きな役割を果たした。
また、不況で財布のヒモが固くなる中、酒類に対する消費者の低価格志向が強まり、割高の洋酒などから安価の焼酎への乗り換えが進んだとも言われる。
日本での焼酎ブームの火付け役は、おなじみ南朝鮮の「真露」だが、その一方で同胞にファンが多いのが、朝鮮の国産焼酎「平壌焼酎」だ。輸入・販売を手掛けるのは、同胞商社の海陽薬業(東京都台東区)。平壌焼酎の取り扱いを始めてからまだ3年だが、同胞の評判は上々だという。
平壌焼酎は、平壌郊外の天然水と、トウモロコシや小麦など穀物100%で長期熟成した、科学添加物ゼロの本格焼酎。さっぱりとした飲み口が人気で、平壌焼酎を好んで注文する人も多いという。現在、日本各地の同胞飲食店に多く卸され、軒並み好評だ。
一方の真露も、前年比2ケタの販売増を続けるなど、好調を維持している。1979年に日本に進出した真露は、88年には1億円だった売り上げが、98年には200億円を突破した。真露ジャパンが今年、都内の600の酒販店を対象に主要商品取扱率を調べたところ、「純」や「トライアングル」を抜いて、初めて甲類焼酎部門でトップに立った。
こうした焼酎人気に目を付けた日本の酒造大手は、次々と南朝鮮のメーカーとの提携を始めた。ニッカウィスキーが94年に「緋緞」(宝海酒造)、サントリーが96年に「鏡月グリーン」(鏡月酒造)の販売を始め、それぞれ前年比増の売り上げを記録している。
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平壌焼酎の購入に関する詳しい問い合わせは、海陽薬業まで。〒110―0015 東京都台東区東上野2―19―1 TEL
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