春夏秋冬


 この1000年間、朝鮮はずっと1つだった。高麗が936年に全国を統一して以来、1945年に分断されるまで、実に1000年以上も1つの国として栄えてきた

▼そう考えると、54年間の分断というのは、歴史の一瞬でしかない。とはいえ分断の時代に住むわれわれにとって、この54年間は、辛く長い日々となっている

▼先日、分会での会合で、新年会の話が出た。今度は2000年の記念すべき年なので盛大にやり、講演もあるという話に、「3000年には統一できるという話か」との冗談が出た。来年こそは統一を、来年こそは、という願いの逆説的表現である

▼振り返ってみると、高麗が統一する前、後三国期と呼ばれる期間は、30〜40年間しかなかった。同時に歴史は、外勢の介入が朝鮮民族を不幸に陥れている事実を浮き彫りにしている

▼新羅は唐と結託して百済、高句麗を滅ぼし、李成桂は鴨緑江以北を明に明け渡してクーデターを成功させた。近現代に入っても、閔妃は清と、金玉均は日本と結託し、高宗も列強に救いを求めたあげく、国を奪われてしまった

▼朝鮮人にとって米国は外勢か否か。南朝鮮では、米国は友邦なので外勢ではないとする見解が一部にはあるようだが、米国が同盟国のために自国の利益を放棄した例は、ただの1度もない。彼らの軍隊は、朝鮮人を守るためではなく、自分たちの国益を守るために海を越えて駐屯しているという事実をしっかりと見つめるべきだ

▼統一に対して、決して悲観していない。方法も分かっている。後は、みんながそれに向かって進むだけだ。2000年代に。  (元)